シンガポール旅行 (2)
- 第2日: マリーナ・ベイ・サンズ ~ マーライオン公園 ~ シティ・ホール周辺 -

Travel to Singapore No.2  -2011.12.08-

- 2nd Day : Marina Bay Sands ~ Merlion Park ~ Around the City Hall -

2011年12月8日:Part1. マリーナ・ベイ・サンズ ~ マーライオン公園 ~ シティ・ホール周辺

シンガポール滞在2日目から3日間がシンガポール観光の本番だ。

ホテルの部屋から見たシンガポールの朝。いい天気です。




この日は午前中にまずはマリーナ・ベイ・サンズホテルのサイズ・スカイパークに行ってみることにした。今回のツアーにはサンズ・スカイパークの入場券がついているのだが、この入場券は今日だけしか有効ではないので、今日中に行っておかないとチケットが無駄になってしまうのだ。

ホテルからマリーナ・ベイ・サンズまでは歩いても行けるということを聞いていたが、地図を見ると結構距離がありそうだったので (実際は大した距離ではなかったのだ) 、とりあえず MRT (地下鉄) で行くことにした。シンガポールの MRT は東西線、南北線、東北線、サークル線の全部で4路線あり、路線図もそれぞれ緑、赤、紫、黄色に色分けされていて、便利で分かりやすのだ。ホテルに近い MRT の駅は、サークル線の Promenade (プロムナード) 駅か Esplanade (エスプラネード) 駅なのだが、マリーナ・ベイ・サンズに行くには、南北線の City Hall (シティホール) 駅から乗った方が乗り換えなしで行けるので、シティホール駅まで歩いて行ってみることにした。シティホール駅はエスプラネード駅からも近く、歩いていける距離なのだ。

いざホテルを出て地図を頼りに歩き始めたのだが、あっちをウロウロ、こっちをウロウロ、なんだかよく分からなくなってきた。何度も地図を見直して、やっとショッピングモールの中にある通路にたどり着いた。まだ朝9時を少し過ぎた位だからお店はどこも閉まっている。案内板を頼りに MRT のシティホール駅を目指す。この辺りはショッピングモールがいくつかあり、それぞれのショッピングモールと MRT の駅が通路でつながっているので、外を歩かなくても目的地まで行けるようになっていて、とても便利だ。

やっとのことでシティホール駅について、切符を買わなくてはいけないのだが、ガイドブックを読むと、" Standard Ticket " 、" EZ Link Card " 、" Singapore Tourist Pass " の3種類があるらしい。そのなかで " Singapore Tourist Pass " が使い勝手がよさそうだったので、このパスの3日用を買うことにした。これがあれば3日間は MRT やバスが乗り放題だ。使い方は簡単だ。Suica みたいに自動改札を通るときにかざせばいいだけだ。


Singapore Tourist Pass

シティホール駅は MRT の東西線と南北線が交差している駅だが、目指す Marina Bay (マリーナ・ベイ) 駅は南北線で2つ目の駅 (終点) だ。案内板に従ってホームへ。しばらくして電車がやってきたので車内へ。車内は日本の地下鉄とほとんど同じだが、椅子がプラスティック製だった。考えてみれば、シンガポールは常夏だから、日本の地下鉄のように冬場のことを考えなくていいので、ひんやりしたプラスティックの椅子の方がいいのかもしれない。

マリーナ・ベイ駅について外に出てみるとけっこう暑い。地下鉄の出口付近は工事中だったが、案内板に従ってマリーナ・ベイ・サンズを目指す。観光客らしき人が何人か同じ方向に歩いているので、とりあえずその後に続いて行ってみた。


MRT (地下鉄) マリーナ・ベイ駅近くのビル。

海岸沿いの道路脇から見た高層ビル群


ほどなくして海岸につき、向こうの方に話題のマリーナ・ベイ・サンズホテルの姿 (3つのタワーとその上に乗っかっている平らな船型の部分) が目に入った。


マリーナ・ベイ入口にあるモニュメント

説明板

今はクリスマスシーズンなので、海岸沿いにクリスマスツリーが並んでいるが、日本人の僕には熱帯のクリスマスツリーというのは何ともピンとこない光景だ。熱帯や南半球に住んでいる人にとっては、これが当たり前の光景なのだろうけど。


マリーナ・ベイ入口から見た
マリーナ・ベイ・サンズホテル

海岸沿いに並んでいる
クリスマスツリー


マリーナ・ベイの対岸の様子

湾内に白いブイのようなものがやたらにいっぱい浮かんでいるけど、何でだろう?

マリーナ・ベイ・サンズのホテルに隣接しているショッピングモールの入口にたどり着いたので、中に入ってみた。このショッピング・モールもまたデカイ。真ん中の部分が吹き抜けになっていて、両側の通路に沿ってお店が並んでいるのだが、これが何百メートルも続いている。しかも地上だけでなく、地下の2階分がそのような状態で、ティファニーやルイ・ヴィトン、エルメスのような高級ブランド品のお店ばかりがずらりと並んでいる。まぁ、僕には縁がないようなお店ばかりなので、とりあえず通路から中を眺めながら通り過ぎるだけだが・・・。ときおり外に出て写真を撮りながら歩いては、暑くなると中に入って歩きながら、端から端まで行ってみることにした。


マリーナ・ベイ・サンズの巨大ショッピング
モール "The Shoppes at Marina Bay Sands"
の入口

ショッピングモールの入口を入ったところに、2体の半人半馬の戦士の像があります。


ショッピングモールの内部(1)

ショッピングモールの内部(2)

ショッピングモールの内部(3)

以下は時折外に出て撮った写真です。


重厚な佇まいのフラートン・ホテル
(The Fullerton Hotel)

緑色のドーム屋根が特徴的な旧最高裁判所と
マーライオン


像の彫像 (?)
市内のあちこちで見かけました。

ショッピングモールの中央の出入口

中央の出入口の前には、何やら渦を巻いて水が下に落ちていく巨大な漏斗のようなものがあります。まるで蟻地獄みたい。説明板には " RAIN OCULUS " と書いてあります。




下はこうなっています。




外にはルイ・ヴィトンの建物があります。ブティックなのかな?



ショッピングモールでフェラーリのお店を発見。F1マシンとエンジンが展示してありました。




ショッピングモールの端には、人間が入れるドールハウスのようなもの (?) が展示してあり、その周りにはフードコートあります。ここに高級レストランだけでなく、このような庶民的な食堂もあるとは驚きだ。考えてみれば、ここを訪れるのはお金持ちの人ばかりでなく、僕みたいに単に見学に訪れる人もいるわけだから、フードコートもあった方が気軽に食事ができていいよね。お昼はここで食べよう。


ドールハウス?周りにはフードコートがある。

このあとは、いよいよマリーナ・ベイ・サンズホテルのサンズ・スカイパークへ。

ショッピング・モールの建物を出ると、目の前にホテルがあるのだが、下から見上げると本当にデカイ!
ホテルの中に入ってみると、これまたビックリ。ロビーは下から上まで吹き抜けになっていて、あまりのスケールの大きさに圧倒されてしまった。しかも、こんなのが3つも建っているのだ。


マリーナ・ベイ・サンズホテル
大きすぎてフレームに
収まりません。

ホテルの内部
ロビーは吹き抜けに
なっています。

中を歩きながら、サンズ・スカイパークに行くにはどこからあがればいいのだろうと、入口を探したがよく分からない。まさかホテルの宿泊者用のエレベータに乗るわけじゃないよなぁ。とりあえず近くのベンチに座って、ガイドブックをよく見たらこう書いてあった。

「ホテルタワー3の1階車寄せから地下1階に下りたところにチケット売り場がある。チケット購入後、専用エレベータで57階へ。」

なるほど。中らか行くんじゃなくて、一度外に出ないといけないんだ。まぁ、サンズ・スカイパークのほとんどは宿泊者専用で、端っこのデッキの部分が一般に開放されているので、エレベータも分けられているのも当然かな。ということで、一旦外に出て地下の入口へ。僕はチケットは持っているので、そのまま入場してエレベータに乗り込む。

エレベータを降りて外に出てみると、ここは地上 200m の世界だ。ここからはシンガポールの市内が一望できてとっても眺めがいい。真下にはマーライオン、それから高層ビル群。海の方に目をやるとたくさんの船が見える (というか、やたらと密集しているけど) 。視界がいいとインドネシアの島々まで見えるそうだが、この日は霞んで見えなかった。

以下は、サンズ・スカイパークからの眺め。












3つのホテルタワーをつないでいるサンズ・スカイパークは微妙に湾曲していて、端っこから中央のプールが見える。なんともゴージャズな雰囲気だ。


ホテルの宿泊者専用のプール


サンズ・スカイパークから見たマーライオン

水上のサッカー場


これは何?

すぐそばを走る高速道路を真上から見た様子

ところで、デッキから市内を眺めながら写真を撮っていたら、あちこちから日本語が聴こえてくる。日本人観光客もけっこういるようだ。
途中、外国人の親子 (欧米系の人かな?) から写真を頼まれたので撮ってあげた。僕は普段一眼レフカメラで写真を撮っているので、携帯のカメラやコンパクトカメラで写真を撮るのにイマイチ慣れていないのだが、うまく撮れたかなぁ?
その親子は若いお兄さんと母親だったが、お母さんを連れてシンガポール観光に来たのかな?
親孝行だなぁ。

サンズ・スカイパークのデッキで市内の眺望を楽しんだ後は、ショッピングモールに戻って、端っこにあったフードコートでお昼を食べるとこにした。
ここには共有のテーブルといすの周りに、中華からマレー料理、インド料理などいろんな料理の店舗ブースが並んでいる。どれにしようか迷ってしまうが (というか、どれがおいしいのかぜんぜんわからない・・・) 、結局シーフードの麺料理にしてみることにした。値段は S$6 (約400円) と安い。どんな味なんだろう思って食べてみたら、結構おいしかった。(ちなみに、ここでもどこからか日本語が聴こえてきた。)

Part 2. マリーナ・ベイ ~ マーライオン公園

食事の後、モール内にあったコンビニのようなお店 (セブンイレブンとは違う) でミネラルウォーターを買って、マーライオン・パークまで行くことにした。


マリーナ・ベイ・サンズ全景


白いトナカイ (かなぁ?) の像
夜になると角がイルミネーション
になるのかな?

超高層ビルとその前の広場

From Marshes to Global City (湿地からグローバル・シティへ) 。この辺りは昔湿地だったようで、その後さまざまな開発が行われて、現在のマリーナ・ベイ地区というグローバル・シティへと発展していった、というようなことが書かれています。



マリーナ地区に林立するホテル群。僕が宿泊しているホテルもここにあります。意外と近くにあるんだな。



海岸沿いを写真を撮りながらしばらく歩いて行ったら、途中、記念写真を撮っていたマレー系 (かな?) のオバサン二人に呼び止められた。何かと思ったら、カメラにエラー表示がでるので見てほしいということだった。その人のカメラは Canon EOS だったのだが、偶然同じ EOS を持って歩いてきた僕を見かけて呼びとめたらしい (そのオバサンの EOS は僕のより上位機種だった) 。ちょっと見ただけではエラーの原因がよく分からなかったので、「多分バッテリーが切れかかっているかもしれない。バッテリー切れなら充電が必要です。」 と言ってみたが、ちょっと自信がなかった。でもそのオバサンは、その後もかまわず、ばしばし写真を撮っていた。一体何だったんだ?


ここにもトナカイの像が。
でもこのトナカイ、なんか違うよなぁ。

その後、少し行ったところでマーライオン・パークに到着。マリーナ・ベイ・サンズからそんなにかからなかった。
結構近いんだな。


マーライオン

マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ


マーライオンと超高層ビル群

マーライオンのクローズ・アップ


日本人観光客向けに日本語の注意書きが

マーライオンの後ろにミニ・マーライオンが
あるとは知らなかった。

マーライオンも見たことだし、この後は橋を渡って対岸へ行ってみることに。対岸にあるトンボの目のような巨大なドームがある建物はエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ (Esplanade Theatres on the Bay) という文化複合施設です。


Esplanade Theatres on the Bay

入口前の広場

エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイの入口前広場には白い球体を積み重ねたオブジェがあり、一番下の大きな球体はくりぬかれて、通り抜けられるようになっている。


Esplanade Theatres on the Bay の看板

ここにも像のオブジェが。

Part 3. シティ・ホール周辺

エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイにはコンサートホールや劇場があるので、何かいいのをやっていたら観ようかなと思っていたが、残念ながらこの日は何もやっていなかった。ということで中を見て回るだけにして、その後は、シティ・ホール周辺を散策することにした。


シンガポール川に架かるカベナ橋
1860年代に建造されたそうで、
歴史を感じさせる橋です。

川沿いの道にある商人 (だったかな?) の像


川沿いのツインタワービル

オベリスクのようなモニュメント


アジア文明博物館

博物館周辺のレストランの前にも商人の像が。

アジア文明博物館 (Asian Civilisations Museum) の建物は、19世紀に建てられた歴史的建造物 ― エンプレス・プレイス (Empress Place) ― で、この建物を改修して博物館として使用しているそうだ。


上陸記念の地に建つ
ラッフルズ像

旧最高裁判所


ラッフルズ像が建っている場所は、1919年に近代シンガポールの父トーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿 (Sir Thomas Stamford Raffles) が初めてシンガポールに上陸した地点だそうだ。旧最高裁判所の建物は、ドーム屋根とコリント様式の円柱が印象的だ。この後、この周辺の建物のそばに行ってみようと思ったが、工事中で近づけなかった。残念。


国会議事堂入口

国会議事堂の建物

この後は、セント・アンドリュース教会 (St. Andrew's Cathedral) へ。どこから入ればよくわからなかったので、とりあえず周りの道から柵の間から撮影してみた。ちょうどこの時間から雨がパラパラ降ってきたので (でもすぐに止んだ) 、曇り空をバックにした写真しか撮れなかったが、青空をバックにしたらもっときれいなんだろうな。




ここまで来たところで、近くのラッフルズ・シティ (Raffles City) というショッピング・センターのビルにあるスタバで一休みしながら、シンガポール国立博物館までの道順を確認する。この日はここにも行きたいと思っていたのだ。一休みした後お店を出たら、また雨が降っていた。今度は本格的に降っているので、傘をさして博物館を目指す。途中にあるシンガポール経営大学のキャンパスを横切っていって博物館に着いた。

シンガポール国立博物館 (National Museum of Singapore) のドーム付きの白亜の建物は、ビクトリア女王在位50年を記念して建てられたもので、重要な歴史遺産となっているそうだ。


シンガポール国立博物館

ここも案内板に日本語が併記してあります。


この時期は " Dreams & Reality " という
特別展も開催されていた。

ガイドブック

建物の中に入ってチケットを購入したら、チケット代は S$11 (700円前後) と意外に安かった。


博物館の入口ホールの内部

ホールの中に浮かぶ赤い風船

まずは、Singapore History Gallery でシンガポールの歴史について学んでみることにした。ギャラリーの入口で係りの人から展示物の説明を聞くことができる機械を渡されたが (ここでは無料で貸してくれる。日本では有料だが・・・) 、日本語でも聞けるのか聞いてみたら、言語を選択すればいいとのことだった。とりあえず日本語の解説を聞きながらギャラリー内を見て回った。シンガポールがかつてイギリスの植民地だったことや、太平洋戦争中、日本軍によって占領されたこと位の知識しかなかったので、とても興味深かった。ただ、一つ一つの解説が結構長く、最後まで聞いていると結構時間がかかってしまった。

その後は、Dreams & Reality 展だ。これはパリのオルセー美術館 (Musée d'Orsay) 所蔵の印象派の画家の作品を展示したものだ。とはいっても、僕は美術にはあまり詳しくないので (美術館には時々行くけれど・・・) 、展示してある作品で知っている画家といえば、ゴッホやモネ、ミレーくらいだった。驚いたのは、作品をデジカメでばしばし写真に撮っているひとが結構いたのだ。日本の美術館や博物館は大抵館内は写真撮影は禁止なので、日本と随分違うなと思った。

Dreams & Reality 展をじっくり見て回っていたら、もうすぐ終了時間というようなアナウンスが流れたので、最後の方はペースをあげて見て回ることになってしまった。やっぱり博物館は1日か半日くらい時間をかけて見て回らないと、全部は見切れないな。

博物館を後にして MRT の駅に向かっていたら、通りの向こうに教会のような建物が目に入った。ガイドブックで調べてみたら、シンガポール美術館だった。とりあえず通りを渡って行ってみることにしたが、閉館時間を過ぎていたので、表の写真を撮るだけになってしまった。


シンガポール・アート・ミュージアム
(Singapore Art Museum)

外に展示してある作品(1)


外に展示してある作品(2)



建物の側面

正面入口


正面入口の前にも像のオブジェが。
向かって右側は何の動物だろう?

"singapore art museum " という文字が
くり抜いてあります。略して "sam"。

フードコートで夕食をとった後、ビールを買いにセブンイレブンに行ったら 「カルビー・ポテトチップス」 を見つけたので買ってみることに。「パリッと新鮮!」 と日本語で書いてあります。サワークリーム&オニオンと書いてあり、少し酸味のきいた味でした。



これで2日目は終わり。

つづく。