東京都心散策(21)
 - 印刷博物館で「世界のブックデザイン展」を見てきた -

Walking in Tokyo No.21  -2014.01.11-

- The Exhibition of World Book Design 2012-2013 at the Printing Museum -

印刷博物館で「世界のブックデザイン展」を見てきた

先日、ネットで都内の美術館と博物館のスケジュール一覧をチェックしていたら、「印刷博物館」というのが目にとまった。どんなところだろうと思って、詳細を見てみたら、この時期は「世界のブックデザイン展」というのを開催しているらしい。ということで、今回は印刷博物館に行ってきた。

地図で場所を確認したら、博物館はJR飯田橋駅からちょっと歩いていったところにあるトッパンの小石川ビルに内にある。中央線の快速はたまに利用するが、中央総武線の各駅電車に乗ったのは久しぶりのような気がする。
飯田橋駅を降りて駅間の歩道橋を渡って、目白通りを目白方面に向かって歩いて行くと、10分ほどでトッパン小石川ビルに着いた。

印刷博物館のビルの1階にあり (トッパン小石川ビルには他にトッパンホールというコンサートホールもある) 、博物館入口には球体のオブジェが置いてあって、その表面にはなにやら象形文字のようなものが刻まれている。中に入ってみると、「世界のブックデザイン展」 は1階のP&Pギャラリーで開催されていて、しかも入場料は無料だった。


リーフレットの表と裏


トッパン小石川ビル

ビルの入口


印刷博物館の入口

球体のオブジェ

リーフレットによると、「世界のブックデザイン展」 というのは、2013年3月に開催された 「世界でもっとも美しい本コンクール2013」 の受賞作や、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国、ベルギーの8カ国で開催された各国のコンクール受賞作が展示してあるそうだ。しかも、それらを実際に手にとって見ることができるのだ。作品はテーブルの上に置いてあり、それぞれの作品の前には椅子も置いてあるので、椅子に座ってじっくり見ることもできるようになっているけど、日本語や英語で書かれていればまだしも、それ以外の言語で書かれているものは読めないし (ドイツ語はすっかり忘れてしまったし・・・) 、表紙と中をパラパラめくって見るしかなかった。それに、他にも見ている人が何人もいたので、椅子に座ってじっくり見ていたら邪魔になりそうだった。

書かれてある内容はよく分からないけど、本の表紙のデザインは、さすがにコンクールで入賞した 「作品」 だけあって、絵画からレタリングまでいいデザインだと思えるものが多かった。中には、ページをめくるのではなく、折り畳んであるページを広げて表紙に開けてある窓から覗くと、架空の動物の絵が見えるという凝ったものもあった (これは、オーストリアの " Zoo der imaginären Tiere (架空の動物の動物園) " という作品です) 。

ひととおり見終わってビルの外に出て見ると、紅い柄の大きな彫刻刀 (小刀) のオブジェが目に入った。これは活版印刷用の版を作製する象徴としてこんなオブジェを作ったのかな?


ビルの脇にも球体オブジェがある。

彫刻刀のオブジェ

この後は、本を買おうと思っていたので、東京駅側の丸の内OAZOにある丸善へ。

おわり。