東京都心散策(55) ― 「ゴッホ展」at 上野の森美術館 と 清水観音堂 ― 

Walking in Tokyo No.55  -2019.12.28-

- The Exhibition of Vincent van Gogh at the Ueno Royal Museum / Kiyomizu Kannon-do Temple, Ueno, Tokyo -

Part1. 「ゴッホ展」at 上野の森美術館


年末年始の休み中に、前から行こうと思っていた「ゴッホ展」を観てきた。

場所は上野公園にある「上野の森美術館」だ。上野の博物館や美術館には時々行くけど、この美術館に行くのは初めてだ。


美術館の前まで来てみると、長蛇の列ができていて、20分待ちという表示が出ていた。しかも行列は二手に別れていて、チケットを持っていない人は、まずチケットを買う人の行列に並ばなくてはならないようだ。僕も事前にチケットは購入していなかったので、チケット購入の列の最後尾につくことにした。


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チケットの半券
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ゴッホ展の看板とチケット購入の列

10分ほどして(たぶん)やっとチケット購入の順番が回ってきた。

チケットを購入したら、今度は入場待ちの長〜い行列の最後尾へ。入場制限をしているようで、列はなかなか前に進まない。20分待ちどころか30分くらい待ってようやく館内に入ることができた。館内は混んではいたが、身動きが取れないということはなかったので、ある程度余裕を持って作品を観ることができた。


ゴッホ(Vincent Willem van Gogh, 1853 - 1890)については、《ひまわり》や《自画像》があまりにも有名なので、それ以外の作品が思いつかない(あとは、《アルルの跳ね橋》や、歌川広重などの浮世絵を模した作品かな?)。また、その生涯も、存命中は全く作品が売れず、死後、作品が高く評価されるようになったことや、精神疾患を患っていて(病名については諸説あるようだが)、「耳切り事件」を起こしたり、最後は拳銃自殺を図り、37歳という短い生涯を閉じたことはよく知られているし、僕の知識もせいぜいそのくらいだ。


なので、展示されている作品をとりあえず観るだけになってしまうが、展覧会は大きく分けて2部構成になっていて(Part 1:ハーグ派に導かれて、Part 2:印象派に学ぶ)、初期の作品から、晩年までの作品が展示されていた。初期の作品は、僕が知っているゴッホの絵との印象とは全く異なり、全体的に色合いが暗く、タッチも異なることが素人目にもわかった。後半の作品は、僕のような素人が考える”ゴッホらしい”色合いやタッチの作品になってくる。


残念ながら《ひまわり》は展示されていなかったが(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に行けば観られるが[※])、《自画像》は展示してあった。《ひまわり》同様、ゴッホは多くの《自画像》を残しているが、今回展示してあったのは、観たことがないバージョン《パイプと麦藁帽子の自画像》だった。


そのほかに、ゴッホが影響を受けたハーグ派の画家(う〜ん、知らない人たちだ)や印象派の画家(セザンヌ、モネ、ルノワール、ゴーギャンなど)の作品も展示してあった。それらの作品とゴッホの作品を見比べてみるのもおもしろい。


ゴッホ展を見た後は、近くにある清水観音堂に行ってみることにした。



Part2. 清水観音堂


清水観音堂については全然知らないので、Webサイトで調べてみた。
それによると、清水観音堂は、
「寛永8(1631)年に天台宗東叡山寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正によって建立された、京都の清水寺を見立てたお堂。京都の清水寺の義乗院春海上人から、同寺安置の千手観世音菩薩像が天海大僧正に奉納されたことにちなみ、清水寺と同じ舞台作りで、初めは上野公園内の「摺鉢(すりばち)山」に建てられ、その後、元禄7(1694)年9月に現在地に移築された。上野の山に現存する、創建年時の明確な最古の建造物」
だそうだ。


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おわり。


※ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館は現在移転準備のため休館中で、2020年5月にビル敷地内に移転オープンする予定のようだ。