東京都心散策(54) ― 赤坂離宮迎賓館でオープンカーを見物 ― |
朝から天気が良かったので、一眼レフカメラを持って都心に出かけた。
11月10日の天皇・皇后両陛下の即位パレード「祝賀御列の儀」の時に使用されたオープンカーが元赤坂にある赤坂離宮で公開されているので、見てみようと思ったのだ。
午前中、いろいろやっていたので、ウチを出たのがお昼頃になってしまった。ひとまず新宿まで出てお昼を食べて、それから中央線で赤坂離宮のある四ツ谷へ。 JR四ツ谷駅を出て赤坂離宮の正門前に来てみたら、見学する人たちの長蛇の列ができていた(正門からではなく西門から入らなくてはならない)。僕は団体客ではなく一般客なので、中に入るにはこの列に並ばなくてなならない。とりあえず列の最後尾に並んだが、列は全然動かない。時折、正門前の通りを2階建てのはとバスが通り過ぎ、乗っている観光客が手を振っている。
牛歩のようにゆっくりと列は進んでいき、30分くらいでやっと西門に到達して中に入れた。中に入ったらすんなり進めたが、その先の受付でまた長蛇の列だ。ここで手荷物検査をしなくてはならない。ここでも30分くらい待ってようやく手荷物検査を受けて、チケットを買って迎賓館本館入口の方へ。庭園だけでなく本館の観覧もできるチケットを買ったので、まずは本館の中を見て回ることに。
迎賓館といえば、各国の要人を迎えたり晩餐会が開催されたりするところというイメージしかなく、詳しいことはよく知らない。
パンフレットなどの説明によれば、
「かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった場所に、明治42年(1909)に東宮御所として建設された。
建設の指揮を執ったのは明治の建築家・片山東熊(かたやま とうくま)で、当時の一流建築家や美術工芸家が総力を上げて建設した、日本で唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築である。
戦後は国に移管され、日本と国際社会との活発になる中で、5年有余の歳月をかけて改修され、昭和49年(1974)に迎賓館として蘇った。現在は世界各国からの賓客を迎える外交の舞台となっている」
だそうだ。
順路の沿って中を見て回ると、ニュース映像などで見た記憶のある部屋がそこにある。天井画が施された天井からは豪華なシャンデリアがぶら下がり、壁や窓も豪華な作りだ。各国の要人を迎えるために国家が威信をかけて建設したという雰囲気がよく感じられる建物だ。順路の所々に各国首脳との会談の様子を写した写真パネルも置かれている。
一通り館内を観て回って外に出て、本館裏手の噴水のある庭(主庭)で写真を撮ることにした。
噴水の周りに配置されている「グリフォン」は上半身が鷲、下半身がライオンで翼を持つギリシャ神話に登場する伝説の生き物だそうです。
本館南側で写真を撮った後は、本館正面の前庭のほうに移動して、正面玄関の車寄せに展示してあるオープンカーを見ようと思ったが、そこは黒山の人だかりだった。僕も人だかりの後ろに並んで、写真を撮る順番を待つことに。
本館の左右の屋根には金色の星がちりばめられた天球儀と霊鳥の装飾があります。また、本館中央部の屋根には、鎧兜姿の武将の象があり、西洋建築に日本的な要素も散りばめられています。
この後はいよいよオープンカーとのご対面だ。
やっと順番が回ってきて写真を撮ることなったが、周りに人がぎっしりなので、なかなか良い体勢で写真が撮れない。オープンカーは車がすっぽり入るガラスのケースに収められていて、さながら巨大な模型といった感じだ。パレードの時はバンパーに菊の御紋が付けられていたが、今は外されて(車の脇に飾られている)普通のナンバーが取り付けられている。
この後は前庭で写真を撮ったりしていたが、だんだん日も暮れてきた。
この日は紅葉の写真も撮ろうと思っていたが、日が暮れてしまったので、この日は諦めて一旦東京駅へ。
丸の内辺りをブラついて一杯飲むことにした。