福岡市内散策(12) - 承天寺と博多千年門 -

Walking in Fukuoka City No.12  -2014.04.25-

- Jotenji Temple and Hakata Sennennomon Gate -

承天寺と博多千年門

所用で実家のある福岡に帰省していたが、自宅のある神奈川県に戻る日の朝、空港に行く前に博多駅周辺を少しだけ散策した。

博多駅前の周辺の地図がある所でどこに行くか考えたが、地図を見ていたら博多駅近くにはお寺が結構あるので、まだ行っていないお寺に行ってみようと思い、大博通りを祇園の方に向かって行ってみることにした。
この日は平日でまだ朝の9時前なので、通りは通勤している人たちでいっぱいだ。僕は休みだけど、世間の人は今まさに職場に向かっていて、その中に混じって朝っぱらから市内をウロウロしていると、なんだか気が引けるけど・・・。
そう思いながら歩いているとき、そういえば、最近 「博多千年門」 というのが新しくできたというのを Web で見た覚えがあったので、そこに行ってみることにした。スマホで場所を確認したら、博多千年門は承天寺の近くにあるらしい。承天寺も行ったことがないので、まずは承天寺に行って、それから千年門を見ることにした。

承天寺についてよく知らないので、調べてみたところ、承天寺は臨済宗東福寺派のお寺で、鎌倉時代の仁治3年 (1242) 、博多に住む宋人 (中国人) 貿易商の護国明が、宋に留学していた聖一国師を招いて開山されたそうだ。聖一国師は宋から 「うどん」、「そば」、「饅頭」 の製法を持ち帰って広めた人だそうで、境内には、「饂飩・蕎麦発祥の地の碑」、「御饅頭所の碑」 がある。また、同じく宋で織物技術を学び、博多織の始祖・満田彌三右衛門 (みつたやざえもん) や、明治時代の新派俳優・川上音二郎のお墓があるそうだ (境内には、うどん・そばと饅頭の碑のとなりに、満田彌三右衛門の碑もある) 。さらに、770年以上の歴史を誇る博多祇園山笠発祥の地とされるお寺でもあるそうだ。


山門
「山笠発祥之地」 の碑があります。
門は閉まっていて、門の前に柵があり、
ここからは入れないようです。

こちらの門は開いていました。


山門横の案内板

鐘楼


仏殿 (覚皇殿)



中門
門は開いていますが、
柵があってここからは入れません。

通用門
ここから入れるようです。
中から背広姿の人が出てきます。


「饂飩・蕎麦発祥之地の碑」、「御饅頭所の碑」、
「満田彌三右衛門の碑」の説明板

「饂飩・蕎麦発祥之地」 の碑



「御饅頭所」 の碑

「満田彌三右衛門」 の碑


これは何という建物だろう?

左の建物の前には、反り返った狛犬のような
小さな石の置物がありました。


天與庵の門

門から入ったところ


さらに奥に進んでいったところ

中には日本庭園がありました。

この後は、博多千年門へ。
今年の3月28日に、承天寺通りに 「博多千年門 (はかたせんねんのもん) 」 が完成し、博多の新たなシンボルとなっているそうだ。博多千年門は、江戸時代にこの付近にあった博多の出入口 「辻堂口門 (つじのどうぐちもん) 」 をモデルにしたものだそうで、高さ・幅8mのヒノキを使った木造切妻本瓦葺きの門だ。博多の街の未来千年の繁栄を願って命名されたものだそうだ。


博多千年門

承天寺と博多千年門を見た後は、福岡空港へ。

おわり。