東京都心散策(45)
 ― 皇居周辺散策(お堀でバードウォッチング、その他) ― 

Walking in Tokyo No.45  -2018.03.02-

- Walking around the Imperial Palace (Bird watching and others) -

天気もよかったので、久しぶりにカメラを持って都心まで出かけた。

どこに行こうかと考えたが、今回は皇居周辺で野鳥の写真を撮りに行ってみることにした。とりあえずお堀の辺りで野鳥の写真を撮りながら、和田倉門から東御苑に行ってみることにした。

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手前にいるのはカルガモ(かな?)
奥にいるクチバシの黒い鳥の
名前はわかりません。
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お堀がカギ状に曲がっている角にある巽櫓

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お堀の”主”、白鳥(コブハクチョウ)が
悠然と泳いでいました。
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カモが上半身を水中に突っ込んで
エサを取っています(たぶん)。

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この鳥の名前は何?
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ハシビロガモがいました。

東御苑の門の前まできたら、なんと門が閉まっていた。案内板をよく見たら、火曜日と金曜日は休園となっている。
よく調べてから来ればよかった…。
仕方がないので、お堀沿いに竹橋の方まで行ってみることにした。

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カモのつがいかな?
水面に枯葉がいっぱいあって
イマイチ綺麗ではないですが。
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ここにも白鳥がいました

竹橋からは千鳥ヶ淵の方に行ってみることにした。しかし、千鳥ヶ淵に向かう途中では野鳥の姿は見られず(時折さえずりは聞こえたが)、ひたすら歩くだけになってしまった。千鳥ヶ淵の交差点まで来たところで、道路の反対側に渡って、土手の上を歩いて北の丸公園の方に行ってみることにした。

土手の上では、何やら円形の台座のようなものがいくつかあるのを目にした。その時はなんだろうと思って、とりあえず写真には納めたが、あとで調べたら、これは1944年(昭和19)に設置された、皇居及び周辺施設をB-29による空襲から防衛するために構築された高射機関砲の台座跡だそうだ。

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高射機関砲の台座跡

さらに土手の上を進んでいくと、煉瓦造りの建物が現れた。これは東京国立近代美術館工芸館の建物だ。この建物は1910年(明治43)、陸軍技師・田村鎮(やすし)の設計により、近衛師団司令部庁舎として建てられたものを、現在は工芸館の建物として保存活用しているものだそうだ。2階建煉瓦造で、正面中央の玄関部分の屋根の上に小さな八角形の塔屋をのせ、両翼部に張り出しがある簡素なゴシック様式の建物で、1972年(昭和47)に重要文化財に指定されたそうだ。

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東京国立近代美術館工芸館
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建物中央の尖塔
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速水史朗作《からみあった柱》
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杉本繁作《風の韻》

そのあとは北の丸公園内を通り、日本武道館の脇を通って、田安門(櫓門と高麗門)を経て外に出た。

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田安門(櫓門)
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田安門(高麗門)

田安門を出たところで、お堀沿いに九段会館が見えたので、そちらの方に行ってみることにした。

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九段会館
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会館の入口

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入口の上部
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建物の側面

九段会館についてもよく知らないので後で調べてみた。九段会館は、1928年(昭和3)に挙行された昭和天皇の即位の礼を記念する「昭和御大礼記念事業」の一環として建てられたもので、戦前・戦中は「軍人会館」として、戦後GHQに接収されて「アーミーホール」の名称の下、進駐軍宿舎として使用されたあとは、「九段会館」として貸しホールや宿泊、結婚式場などに使用されて来たが、2011年3月11日の東日本大震災でのホール天井の崩落事故を受けて閉鎖されたそうだ。現在は東急不動産が土地・建物を落札し、高層ビルに建て替える計画があるそうだ。

ここからは、再びお堀沿いに大手門の方に歩いて行って、東京駅まで戻ることにした。

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黒っぽい体をしたカワウとカモ

おわり。