東京都心散策(53) ― 東京国立博物館で東寺展を観てきた ― 

Walking in Tokyo No.53  -2019.05.25-

- The Exhibition of Toji at Tokyo National Museums -

東京国立博物館で東寺展を観てきた


土曜日、この日もとっても天気が良く、気温も30℃越えの真夏日だったが、午後から上野にある東京国立博物館に行ってきた。ここにいくのは本当に久しぶりだ(何年ぶりだろう?)。


今、博物館では「特別展『国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅』」が開催されているが、6月2日が最終日なので、今のうちに観ておこうと思ったのだ。


お昼過ぎに家を出たので、日差しがとっても強く、真夏の暑さだ。途中で昼食をとって、それから上野に向かったので、着いたのは午後3時頃だった。上野公園を通り抜けて博物館に行ったら、チケット売り場は長蛇の列で、10分待ちだという。朝早く来ればよかったのかな、と思いつつ列の最後尾について、順番が回ってくるのを待った。


やっと順番が回ってきてチケットを買ってから博物館の敷地の中へ。今回観ようと思っている特別展は平成館で開催されているので、敷地の奥の方へ歩いて行ったら、平成館の入り口での長蛇の列ができていた。中に入るのに20分待ちだという。とりあえず列の最後尾につけて、順番が回ってくるのを待つことに。列の前の方はテントの中なので、日差しは避けられるが、列の後ろの方は直射日光に晒されてすごく暑い。


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平成館の壁に貼ってある巨大なポスター

しばらくして列の先頭の集団が建物の中へ。後ろに並んでいた僕らも前に進んだが、テントに入る直前で止まってしまった。まだしばらくは直射日光を受けながら待つことになった。時折水を飲みながら待っていると(ここにくる途中でペットボトルの水を買っといてよかった)、また先頭集団が中に入って行くに従って、僕らも前に進んで、やっとテントの中に入れた。これで直射日光は避けられた。


テントの中でしばらく待って、やっと建物の中に入れた。受付でチケットを見せて2階に上がり、展示室へ。展示室の中には人はいっぱいいたが、人混みの中をかき分けながら展示物を観なければいけないということもなく、じっくり鑑賞することができた。


今回の特別展は東寺に伝わる仏像や曼荼羅などの文化財を展示してあるものだが、東寺は名前をなんとなく知っているくらいで、詳しくは知らない。博物館のWebサイトの説明によると、

「東寺(教王護国寺)は、平安京遷都に伴って、王城鎮護の官寺として西寺とともに建立された。唐に留学して新しい仏教である密教を学んで帰国した空海(弘法大師)は、823年に嵯峨天皇より東寺を賜って、真言密教の根本道場とした。そして、2023年には、真言宗が開かれて1200年の節目を迎える。
空海のもたらした密教の造形物は、美術品としても極めて高い質を誇り、その多彩さや豊かさはわが国の仏教美術の中で群を抜いている。
今回の展覧会は、空海にまつわる数々の名宝をはじめ、東寺に伝わる文化財の全貌を紹介するもので、空海が作り上げた曼荼羅の世界を体感できる講堂安置の21体の仏像からなる立体曼荼羅のうち、史上最多となる国宝11体、重文4体、合計15体の他、彫刻、絵画、書跡、工芸など密教美術の最高峰が一堂に会するもの」

だそうだ。


今回の目玉は何と言っても、立体曼荼羅から集結した国宝・重要文化財の15体の仏像群だろう。中でも国宝・帝釈天騎象像は、唯一写真撮影が許可されているとあって、その周りでは何人もの人が写真を撮っていた。僕も何とか人が写り込まない位置を確保して写真を撮った(この日は一眼レフは持ってきていなかったので、スマホで撮ったが)。そして、仏様のヒエラルキー(如来-菩薩-明王-天)の図を頭に入れながら、それぞれの仏像を観ていった。


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国宝・帝釈天騎象像
(向かって左斜め前から見たところ)
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国宝・帝釈天騎象像
(正面から見たところ)

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国宝・帝釈天騎象像
(向かって右斜め前から見たところ)

この仏様はなかなかのイケメンです。


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仏様のヒエラルキーの図

ひと通り観終わって外に出ると、もう夕方の5時を過ぎていた。

この日はとっても暑く、喉も渇いたので、ビールを一杯飲んで帰ることにした。


おわり。