『水 ― 神秘のかたち』展 at サントリー美術館
新年が明けて二日目。午前中は箱根マラソンを見ていたが、他にやることもないので、美術館にでも行ってみようと思い、午後から都心に出かけてみた。正月三が日なので、出かける前にいちおうネットで開館しているか調べてみたら、多くの美術館は今日から開館しているようだった。ということで、今日は六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館に行ってみることにした。
年末年始の休み期間中は、帰省したり旅行する人が多いけれど、街中も結構人が多いのだ。まぁ、みんながみんな帰省したりするわけではないので、街がゴーストタウンのようになったりはしないんだが、それでもいつもの土日よりは少なめのような気がする。
東京ミッドタウンにも多くの人が訪れていた。美術館に向かってエスカレーターで上階に上がっていったら、途中の階のエスカレーター前の少し広くなっているところで、ミニコンサートが開かれていた。演奏しているのはドレスに身を包んだうら若いお嬢さんたちで、電子ピアノと、フルート、オーボエ、アルトサックスのカルテット編成だ。

ミニコンサートの様子
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しばらく演奏を聴いた後は、さらに上にあがって美術館へ。
美術館では今、『水―神秘のかたち』という展覧会が開かれている。これは「水」をテーマに、水にまつわる絵画や彫刻、工芸品が展示されている。
リーフレットによると、
「水は、あらゆる生命の源として、その神秘性がゆえに世界中でさまざまな信仰を生みました。特に四方を海に囲まれ、かつ水源が豊かな日本においては、自然崇拝と相まって、水の持つ精神性がより発展し、祈りの対象ともなっていきました。
(中略)
本展は、水にかかわる神仏を中心に、その説話や儀礼、水に囲まれた理想郷や水の聖地など、水を源とする信仰に根ざした造形物を、彫刻、絵画、工芸にわたって展観することで、日本人が持つ豊かな水の精神性を浮かび上がらせようとするものです。(以下略)」
ということらしい。

リーフレット (表)
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僕は絵画や彫刻、伝統工芸に造詣が深いわけではないので、とりあえず見るだけになってしまうが、屏風絵や十一面観音立像、水を神格化して祀られた弁財天などから、蒔絵や珠箱まで、繊細な造形・描写には目を見張るものがあった。
説明文を読みながら時間をたつのを忘れてじっくり見入っていたら、もうすぐ閉館のアナウンスがあったので、ちょっとペースを速めて残りの展示品を見ていった。
美術館を出て (といってもミッドタウンの建物の中だけど) 外を見たら、すっかり日が暮れて暗くなっていた。

ミッドタウン入り口広場のイルミネーション (ちょっとブレてしまいました (汗))
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おわり。