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東京都心散策(47-2) ― ムンクの《叫び》に会ってきた at 東京都美術館 ― |
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東京都美術館で開催されている「ムンク展」に行ってきた。
天気もいいし、美術館に行くことにした。例によってネットの展覧会スケジュールのサイトで、何か面白そうな展覧会はやっていないかチェックしたら、上野の東京都美術館で開催されている「ムンク展」が目に止まった。ムンクの展覧会で、しかも土曜日なので人出が多そうだったが、有名な《叫び》の実物が見れるので、今回はこの展覧会に行くことにした。
上野駅に着いて上野公園に行ってみると、休日ということもあって、公園内は多くの人でごった返している。公園内では特設会場が作られていて何やらイベントが行われているようだ(声は聞こえるが、中の様子はわからない)。ムンク展が開催されている東京都美術館の前にも多くの人が。こりゃ、長蛇の列に並ぶことになるかと思いながら中に入ってみると、案の定、チケット売り場ですでに長蛇の列ができていて、チケットを買うだけで20分待ちという状態だった。
ひとまず列の最後尾に並んで、順番が回ってくるのを待つ。順番が回ってきてチケットを購入して、今度は入場待ちの列へ。ここも20分待ちらしい。
やっと順番が回ってきてて展示室の中へ。


美術館のホームページによると、今回の展覧会は、
「世界で最もよく知られる名画の一つ《叫び》を描いた西洋近代絵画の巨匠、エドヴァルド・ムンク(1863-1944)。画家の故郷、ノルウェーの首都にあるオスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に、約60点の油彩画に版画などを加えた約100点により構成される大回顧展です。
複数描かれた《叫び》のうち、ムンク美術館が所蔵するテンペラ・油彩画の《叫び》は今回が待望の初来日となります。愛や絶望、嫉妬、孤独など人間の内面が強烈なまでに表現された代表作の数々から、ノルウェーの自然を描いた美しい風景画、明るい色に彩られた晩年の作品に至るまで、約60年にわたるムンクの画業を振り返ります。」
ということだそうだ。
ムンクといえば《叫び》だが、それ以外の作品を僕は全然知らない。なので、この展覧会は《叫び》以外の彼の作品を知る絶好の機会だ。
まずは自画像について。若い頃から晩年の頃まで自画像をいくつも描いている。その中で目を惹かれたのは若い頃の自画像だ。なかなか端正な顔立ちをしている(こりゃ、女の子にモテただろうな)。この絵を見て、元F1王者シューマッハに似ていると思ったのは僕だけだろうか? 少なくとも、現役F1ドライバーだった頃のシューマッハを知っている人なら、そう思ったはずだ。
それから多くの作品で描かれていたのが、背景が月夜の浜辺という構図だ。水面に月がロウソクのように映し出されている構図が繰り返し描かれている。
そして今回の展覧会の目玉の《叫び》だが、ムンクは《叫び》を全部で5点描いているが、今回展示されているのは1910年(?)に描かれたテンペラ・油彩によるものだ。よく言われているように、この絵は描かれている人物が叫んでいるのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」に恐れおののいて耳を塞いでいる姿を描いているのだそうだ。これはムンクが感じた幻覚に基づいていて、その時の体験を日記に記しているという。
空が赤く染まった夕暮れの海岸の橋の上という全く同じ構図で描かれている絵がもう一枚あった。《絶望》だ。これも同じような体験に基づいているのかな?(って、勝手に解釈してけど)。
全体的に暗いタッチの作品が多い中、《太陽》(1910-13年)のように、月夜の海岸とは正反対の明るい構図の作品や、明るいタッチの作品もある。これはこの頃のムンク自身の心の状態を反映しているのかなぁ、と素人目にはそんな感じがしたりもする。
ところで、美術館のロビーでは、大きなディスプレイに作品が次々に映し出されていて、いくつか写真に撮ってみた。



ともあれ、本物の《叫び》とそのほかの100点にもおよぶムンクの作品に触れ、大満足の展覧会だった。
おわり。
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