東京都心散策(47) ― 「くまのもの」 at 東京ステーションギャラリー / 東京ミッドタウン日比谷 ― |
GW後半2日目、天気も回復したことだし、カメラを持って都心まで出かけることにした。どこに行こうかとネットで展覧会スケジュールをチェックしたら、東京駅にある東京ステーションギャラリーで開催されている「くまのもの ー 隈研吾とささやく物質、かたる物質」という、建築家・隈研吾氏の個展が目に止まった。面白そうなので、今回はこれを観に行くことにした。
東京駅に着いて、ステーションギャラリーへ。チケットを買って、3階へ。順路はまず3階の展示品を見て、それから2階に降りて続きを見るようになっている。入口のチケット売り場にはそれほど人はいなかったので、空いているのかと思ったが、中に入ってみたら、観覧している人が結構いた(それでも、大きな美術館の話題の展覧会のように人だかりというほどではなかったが)。
リーフレットによると、この個展は、建築家・隈研吾氏が「仕事を通じて対話を重ねてきた素材に着目し、建築設計やプロダクトデザインなどの蓄積を、時系列ではなく主要なマテリアル(竹、木、紙、石、土など)ごとに分類。整理することで、”もの”という観点から概観を試みた」ものだそうだ。
この個展では写真撮影OKなので、あちこちでスマホのシャッター音がする。僕もカメラを取り出して写真を撮りながら見て行くことにした。
このとき撮った写真の主なものをエリア毎に紹介していきます。
3階はここまでで、この後階段を降りて2階の展示室へ。
虫塚の模型は、鎌倉の建長寺にある、解剖学者の養老孟司さんの発案による虫を供養するためのモニュメントで、ステンレスメッシュの上にガラス繊維を混ぜた現地の土を吹き付けたものだそうだ。
安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設の模型の外壁は日干しレンガを積み上げて作ってあるそうだ。
このエリアでは建築物に使用されている石の素材が展示されている。
LVMH大阪の壁面は、光が透過するほど薄くスライスされたグリーンオニクスという石を2枚のガラスで挟んだものだ。
下の写真は、英スコットランド・ダンディにあるヴィクトリア&アルバート・ミュージアムの模型だ。
<追記 2020.2.23>
模型の外観から、このビルはどうやら2019年11月1日に開業した渋谷スクランブルスクウェア(高さ約230 m、地上47階・地下7階建)の下層部分のようです。
浮庵はヘリウムガスを入れた風船にスーパーオーガンザというとても軽い布をかぶせて作った茶室だ(なんだかクラゲみたい)。
Water Branch Houseは、中に水を入れることができるプラスチック製タンクを組み合わせた構造体になっている。
織部の茶室の模型は、厚さ5mmのプラスチック・ダンボールを65mm間隔での並べて結束バンドでを固定したものだそうで、全体が歪んだまゆのような形をしている。
吉祥寺ハモニカ横町の焼き鳥屋「てっちゃん」の内装に使われたLANケーブルをリサイクルした「モジャモジャ」。とてもカラフルな作品だ。
Yakisugi Collectionは、焼杉を型にしたガラス・プロダクトだそうだ。よく見ると、表面には木が焼けたときにできるひび割れの模様が転写されている。
Tee Haus の模型は、二重構造の膜の間に空気を入れて膨らませた茶室だそうだ。
エアー ブリックは、透明な空気枕のようなブロックをつなぎ合わせて空間を作ってある。
カサ・アンブレラは、傘をジッパーでつなぎ合わせれば空間が作れ、シェルターとしても機能するそうだ。
品川新駅(仮称)は、品川と田町の間に作られる新駅の模型だ。鉄骨と木を組み合わせて作られたフレームに、半透明のテフロン膜が張られたものだそうだ。
<追記 2020.2.23>
山手線・京浜東北線の新駅の名前は「高輪ゲートウェイ」に決まり、2020年春に開業予定です。
以下は、一通り見終わって展示室から出て3階から下に降りるときに撮った写真だ。
この後は丸の内界隈を散策してから、最近オープンした東京ミッドタウン日比谷に行ってみることにした。
東京ステーションギャラリーで開催されていた「くまのもの ー 隈研吾とささやく物質、かたる物質」をみた後は、丸の内界隈を散策してから、最近オープンした東京ミッドタウン日比谷に行ってみることにした。
この日は丸の内のあちこちのエリア(ビルの入口や通り)でミニコンサートをやっていて、思わず足を止めて聴き入ってしまった。やっていたのは、小学生くらいの女の子のソロピアノ(曲はオリジナル)、小学生と中学生の兄弟によるピアノ(曲は小学生の弟さんが作曲したもの)、サックス2人とピアノのトリオだったが、どれもなかなかよかった(演奏に聴き入ってしまって、写真を撮り損ねた…)。
そのあとは東京ミッドタウン日比谷へ。
入り口の前には長蛇の列ができていて、僕も列の最後尾についたが、列自体はスムーズに動いていたのですぐに中に入れた。中に入ってエスカレーターで上の階へ。エスカレーターも通路も人が整然と並んで進んでいく。
3階まで上がってみたが、フロアはどこも多くの人でごった返していたが、ステップ広場の方に行ってみたら、人はあまりいなかった。広場(というか通路のようなところ)には、赤、黄、青の3色のマジシャン(のような)人形が。
ミッドラウンの中は人でいっぱいだったので、ざっと中を見て回ったあとは、東京駅まで戻ることにした。途中、ホテルの前にクラシックカーが置いてあったので、思わず写真に収めてしまった(車種まではわからなかったけど)。