年末の太宰府天満宮 - 福岡県太宰府市 -

Dazaifu Tenmangu Shrine at the end of 2016 -2016.12.25-

- Dazaifu City, Fukuoka Prefecture -

年末の太宰府天満宮

年末の3連休に実家に戻った時、帰りの日の午前中、時間があったので何年か振りに太宰府まで行ってきた。

お正月の三ヶ日は太宰府天満宮は参拝客で大変な混みようだけど、年末だし、そんなに混んでいないかなと、甘い考えでいたけど、大変な間違いだった! 太宰府天満宮は大変な混みようだった。そこら中から中国語が聞こえてきたので、中国からの観光客が大勢押しかけてきているようだった。

境内に入って本殿の方に向かったが、心字池にかかる太鼓橋の上には大勢の人で溢れかえっていた。
池の形が「心」の字に作られていることから「心字池」と呼ばれています。心字池にかかる橋は「太鼓橋」、「平橋」、「太鼓橋」に3つの橋からなっていて、それぞれ過去、現在、未来を表しているそうです。


心字池にかかる太鼓橋

心字池の噴水


太鼓橋を渡ったところにある
「今王社」という小さな社

これも橋のそばにある
「志賀社」という小さな社

橋のそばにある志賀社という小さな社には「海の神様」である綿津見 (わたつみ) 三神が祀られているそうです。


楼門の手前の鳥居

楓社

楼門の手前にある「楓社」という小さな社は、菅原道真の妻・宣来子命 (のぶきこのみこと) を祀ったものだそうです。


麒麟像

楼門

楼門の手前にある麒麟像。この日はとても天気が良かったので、麒麟の胴体に青空が写しだされて青みがかって見えています。大宰府天満宮には様々な像がありますが、そのなかでひと際異彩を放っているのがこの麒麟像です。一説によると、キリンビールの「麒麟」のマークはこの像が基になっているという話もあります。


本殿の前は人で埋め尽くされていました。

本殿の前になかなかたどり着けません。

本殿に向かって右側にあるのが「飛梅」。年末なので梅の花は咲いていませんが…。
「東風吹かば にほいおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んだ道真公を慕って都から一夜にして飛んできたと伝えられる由緒ある御神木です。
そして、本殿に向かって左側にあるのが「皇后の梅」です。子供のころから大宰府天満宮には何度も訪れていますが、左側の梅が「皇后の梅」と呼ばれているというのを今回初めて知りました…。
こちらの梅は、大正11年 (1922) 、貞明皇后 (大正天皇后) が参拝される際に持参されて植えられたものだそうです。


皇后の梅

飛梅

やっとのことで本殿の前にたどり着き、お参りを済ませたあと、境内をちょっとだけ散策。

宝物殿には太宰府天満宮や菅原道真公にまつわる貴重な文化財が多数所蔵・展示されています。


宝物殿

写真の右端に「だざいふ遊園地」の看板が見えますが、この先に遊園地があり、子供の頃、太宰府天満宮にお参りしたあとは、遊園地で遊ぶというのが定番のコースでした。

宝物殿の近くには「如水の井戸」があります。福岡藩初代藩主・黒田長政の父、黒田如水 (黒田官兵衛孝高) が太宰府に隠棲したときに実際に茶の湯などに使用していた井戸だそうです。太宰府にこんなのがあるとは知らなかった。


如水の井戸


井戸には竹で作った蓋がしてあり
中は見られません。

目薬の木


目薬の木は黒田家隆盛の礎ともいえる木で、如水の井戸の裏に植えられています。でも、今までこんな木が植えられていることも知らなかった・・・。

このあとは参道に戻ってお決まりの「梅ヶ枝餅」を買うことに。梅ヶ枝餅といえば白と決まっているが、よもぎの梅ヶ枝餅も売っていた。なので、白とよもぎの2つとも買うことにた。
そのあとは西鉄太宰府駅へ。電車の出発時間まで少し時間があったので、駅のベンチで買ったばかりの梅ヶ枝餅を食べながら時間を潰すことにした。
時間になったので西鉄電車で天神まで戻って、そこから地下鉄で福岡空港へ。

おわり。