横浜美術館で「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展を観てきた
 - 神奈川県横浜市 -

Masterpieces from the Musée de l’Orangerie, Jean Walter and Paul Guillaume Collection
at Yokohama Museum of Art -2020.01.11-

- Yokohama City, Kanagawa Prefecture -

横浜美術館で「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展を観てきた

土曜日に横浜美術館で開催されている「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展に行ってきた。前から行こうと思っていたんだが、1月13日(月)の開催終了日間際になってやっと行くことができて、なんとか間に合ったとう感じだ。


横浜美術館に行くのは初めてなので、JRで桜木町まで行き(桜木町まで行くのは本当に久しぶりだ)、桜木町駅から案内板を頼りにランドマークプラザを抜けて、美術館を目指す。美術館の前は広々としていて、小さい子供たちが走り回っていた。美術館入口近くにはチケットを購入する人の行列ができていたので、その最後尾につく。美術館の中に入るのに入場制限をしているようで、時間を置いてまとまった人数が中に案内されている。10分ほど待ってようやく順番が回ってきて建物の中へ。中に入るとチケット売り場の前にも行列が。これも10分ほどかけて少しずつ前に進んでやっとチケットを購入することができた。



横浜美術館の正面入口

展覧会の看板

チケットを購入して展示室の中に入ると、それなりに人は多かったが、余裕をもって観ることができた。

今回の展覧会「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」は、横浜美術館開館30周年を記念して、パリにあるオランジュリー美術館所の蔵品が一堂に会したもので、日本では21年ぶり展覧会だそうだ。


オランジュリー美術館は、19世紀後半から20世紀初頭のフランス美術を収蔵・公開するフランスの国立美術館で、2010年よりフランス国立公益法人オルセー美術館と同じ組織になり、オルセー美術館のコレクションを補完する役割を果たしている美術館だ。また、美術館の建物は、19世紀中頃にチュイルリー宮の庭園に建てられたオレンジ温室を改装したものだそうだ。


このオランジュリー美術館の所蔵の元となったのが、画商であったポール・ギヨームのコレクションだ。彼は若き才能が集まる20世紀初頭のパリで画商として活動する一方、自らもコレクターとして作品を収集していた。また、彼は私邸を美術館にする構想を抱いていたが、その夢を実現することなく若くして世を去った後、妻のドメニカに引き継がれ、コレクションに手を加えていった。そしてこれらの作品群はギヨームとドメニカの二番目の夫の名を冠した「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム コレクション」としてフランス国家へ譲渡され、同館で展示されるようになったという。


今回の展覧会では、同館が所蔵する146点の作品群のうち、ルノワールをはじめ、マティス、モネ、セザンヌ、ピカソなど13人の画家による作品約70点が一堂に会したものだが、その中でも特に注目されるのが、ルノワールの代表作《ピアノを弾く少女たち》だ。僕はまったくの素人なので、とりあえず観るだけになってしまうが、これらの数々の名作をじっくり堪能することができた。


また、ポール・ギヨームの邸宅のマケット(ミニチュア模型:食堂と書斎の2点)も展示してあり、これらは写真撮影OKだったので、写真に収めた。



ギヨームの邸宅のマケット(食堂)



ギヨームの邸宅のマケット(書斎)


「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展を観た後は、同時期に開催されている横浜美術館コレクション展「東西交流160年の諸相」の展示室にも足を運んでみた。これは横浜美術館開館30周年記念/横浜開港160周年記念した展覧会のようで、横浜開港の頃から戦後までの長い時間の中で、どのような異文化の響き合いが実現したのかを、いくつかのトピックで紹介したものだ。中でも横浜開港当時の地図やその頃の様子を描いた絵図や写真などは興味深かった。


展覧会をひととおり鑑賞したことだし、美術館の外に出てみたら、もう日が暮れて辺りは薄暗くなっていた。



美術館の前の通りのイルミネーション

ランドマークタワー

このあとは、とりあえず、みなとみらい東急スクエアの方に行ってみることにした。
帰りにビールでも飲もうと思ったのだ。


おわり。