♬ 音楽CD&DVD ♪

■CD編 - 2013年

最近買った音楽CDやDVDについてのページです。ブログやPCに保存してある日記に書いていたもを集めて、一部加筆・修正して一覧にしてあります。このページで紹介しているCDは2013年に買ったCDです。

 

Date: 2013/12/27
Artist: 2 Cellos
Title: In2ition


クロアチア出身のルカ・スーリッチ (Luka Sulic) とステファン・ハウザー (Stjepan Hauser) の二人組のチェリスト・2Cellos のセカンドアルバム。いつものように新宿のタワレコのジャズコーナーでCDを選んだあと、ロックコーナーで久しぶりにロックのアルバムでも買おうかと見て回っていたら、このアルバムが目にとまり (なぜかロックコーナーにも置いてあった) 、そういえば彼らの2枚のアルバムはまだ買っていなかったので、買うことにしたのだ (初回限定盤DVD付きを。でもこのアルバム、2012年にリリースされていたんだね) 。

今回のアルバムは、フリートウッド・マック、エルトン・ジョン、ポリス、AC/DC などのロックの楽曲からベネディクトゥスのようなクラシックの楽曲をカヴァーしたものが中心だが (彼らのオリジナル曲 " Orient Express " も収録されている)、今回は彼ら二人のチェロだけの楽曲だけでなく、なんとエルトン・ジョン (vo) 、スティーブ・ヴァイ (g) 、ナヤ・リヴェラ (vo) 、ラン・ラン (p) を始め、多くのミュージシャンとコラボレートした楽曲も収録されているという、多彩なアルバム構成になっている。デビューアルバムと同様、彼らのアグレッシブでとても二人のチェロだけで出しているとはとは思えないサウンドから、美しいチェロの音色まで、彼らのチェロを存分に堪能できる作品だと思う。

特典DVDの方は、彼らや共演者のインタビューやミュージックビデオ (ナヤ・リベラとの共演、宇宙船の中のようなSFチックな映像) 、ライブ映像などが収録されている。

これを聴いていて、2年位前に彼らの1stアルバムを初めて聴いて、「こりゃ、すげぇや!」 と思った時の記憶が、あらためて呼び起こされてしまった。

Date: 2013/12/27
Artist: Three Primary Colors
Title: Three Primary Sounds


またまた新しいバンドを見つけた。Three Primary Colors というバンドの1stアルバム。新宿のタワレコのジャズコーナーで何かいいアルバムはないか見て回っていたら、たまたま目にとまり、試聴してみたら結構よかったので買ったのだ。

Three Primary Colors (三原色) というバンドのことはまったく知らなかったが、バンド名にあるようにメンバーは山城徹 (g) 、村田エミ (key) 、小熊悟史 (ds) の三人で、2012年より活動を開始し、それぞれの個性を調和させて音の三原色を目指しているそうだ。アルバムタイトル " Three Primary Sounds (音の三原色) " もバンドのコンセプトを表わしたものなのだろう。
内容的にはジャズ、ロック、POPなどをベースにしたジャジーなロックという感じだが、グル―ヴ感のあるサウンドでまとめられたなかなかいい作品だと思う。
ところで、このアルバムを買ったら、タワレコ限定の特典CDが付いてきた。収録されているのは、アルバムに収録されている2曲 " Just Call My Name " と " Waltz For You " の別バージョンで、Sphontik Remix バージョンというものらしい。「Sphontik」が何を意味するのか僕にはよく分からないけど、幻想的な感じのサウンドに仕上げられている。

Date: 2013/12/27
Artist: 渡辺香津美
Title: Spinning Globe


日本が世界に誇るジャズギタリスト、渡辺香津美の新作アルバム。新宿のタワレコで見つけ、試聴してみたら結構よかったので買ったのだ。

今回のアルバムはギタートリオによる作品で、メンバーは渡辺香津美 (g) 、ジェフ・バーリン (Jeff Berlin; b) 、ヴァージル・ドナティ (Virgil Donati; ds) だ。
内容的にはフュージョン一色という感じで、収録されている曲はどれもメンバーによるオリジナルだが、8曲目にはジョン・レノン / ポール・マッカートニー作の " I Will " も収録されている。いずれもたしかなテクニックを持った実力派ミュージシャンによるギタートリオ・ミュージックが繰り広げられていて、フュージョン系のギターサウンドが好きな人にはたまらない内容だと思う。

Date: 2013/11/30
Artist: Casiopea 3rd
Title: TA・MA・TE・BOX


久しぶりに買ったカシオペアのアルバム (ボーナスDVD付き) 。新作が発売されたという情報を入手していたので、買おうと思っていたのだ。2006年以来活動を休止していた彼らだが、2012年から Casiopea 3rd として活動を再開し、これが再開後の初のアルバムなのだ(カシオペアとしてはデビュー以来通算42作目かな?)。

メンバーは野呂一生 (g) 、鳴瀬喜博 (b) 、大髙清美 (key) 、神保彰 (ds; サポートメンバー) で、今回から脱退したキーボート奏者・向谷実の後任として大髙清美が加入している。僕は彼女のことはよく知らないのだが、なんでもオルガンを主体にしたキーボード奏者だそうだ。ジャズ、ロック、ファンクをベースにしながらも、親しみやすいメロディで、しかもテクニカルなカシオペの音楽は健在。さらに大高の加入で、従来のカシオペアサウンドにハモンドオルガンが加わり、一味違ったサウンドをつくりだしていると思う。アルバムタイトルにあるように、これらが " TA・MA・TE・BOX " に詰め込まれている。これもドライブ必携のアルバムになりそうだな。

ボーナスDVDの方は、2012年12月29日に東京国際フォーラムで開催された " Live In Tokyo Crossover Night " でのライブが収録されている。昔の懐かしい曲から最新曲まで、白熱の演奏を堪能できる (あ~、このライブ、行きたかったなぁ・・・) 。

Date: 2013/11/30
Artist: Weather Report
Title: Black Market


70年代フュージョンシーンを代表するバンド・ウェザーリポートのアルバム。たまには昔の名盤を買ってみようと思って、まだ買っていなかったこのアルバムを買ったのだ。

ウェザーリポートはリーダーのジョー・ザヴィヌル (Josef Zawinul; key) とウェイン・ショーター (Wayne Shorter; sax) の二人を除くと頻繁にメンバーが入れ替わっているが、1976年に発表されたこの作品からベーシストとしてジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius) が参加している (2曲のみ、残りの曲は前任者のアルフォンソ・ジョンソン (Alphonso Johnson) が担当) 。これ以降、ザヴィヌル ~ ショーター ~ ジャコを中心とした体制となり (82年のジャコの脱退まで) 、サウンドの方向性も転換していったようだ。
オリエンタルな雰囲気を感じさせるメロディーラインと、よりファンキーでかつポップな感じになったサウンドで、全体的に聴きやすい内容のこの作品は、ウェザーリポート史上最も売れた作品といわれていて、絶頂期を迎えた頃の彼らのサウンドを堪能できるアルバムだと思う。

Date: 2013/11/30
Artist: Bill Evans Trio
Title: Portrait in Jazz


今は亡きモダンジャズを代表するピアニスト、ビル・エバンスのアルバム。たまには昔の名盤を聴いてみようと思って、今回はビル・エバンスの作品を買うことにしたのだ。しかし、僕は彼の名前は知っていたが、作品についてはよく知らなかったので、どれを買うべきか迷ったが、彼の代表作の一つとされるこのアルバムを買うことにしたのだ。

調べたところ、このアルバムは彼がベーシストのスコット・ラファロ (Scott Lafaro) 、ドラマーのポール・モチアン (Paul Motian) と結成したピアノトリオによる作品で、即興性に富むメンバー間でのインタープレイによってピアノトリノの新しい方向性を示した作品のようだ。全体をとおして聴いてみて、彼のピアノとラファロのベースによる即興演奏が絡み合い、それにモチアンのドラミングが絡んでくるという感じで、それぞれの息遣いを感じさせる内容で、全体的に聴きやすく、うまくまとめられた作品だと思う。これまでは彼の作品を聴く機会がなかったが、これを機に他の作品も聴きたいと思う。

Date: 2013/11/01
Artist: 纐纈歩美
Title: Brooklyn Purple


アルトサックス奏者・纐纈歩美の新作アルバム。新作が出たという情報を入手していたので買おうと思っていたのだ。4作目となる今回のアルバムは、ノルウェーで録音した前作とはうって変わって、タイトルに " Brooklyn " とあるように、ニューヨークでの録音で、David Hazeltine (piano) 、David Williams (bass) 、Willie Jones III (drums) といったニューヨークのジャズメンとの共演だ。

オリジナル曲とカバー (アレンジはすべて彼女自身) を交えた今回のアルバムは、ビバップからバラードまで、現地のベテランミュージシャン達と渡り合って彼女のサックスが縦横無尽に走り回っている感じだ。ニューヨークという街のイメージと重なり、まるでこれを聴きながらブルックリンの街角を歩きまわっているような光景が浮かんでくる。今回のアルバムもなかなかいい作品に仕上がっていると思う。
なお、今回のアルバムでは彼女はアルトサックスだけでなくソプラノサックスも吹いていて、サウンド的にも幅が広がっている。ソプラノサックスも吹くとは知らなかったが、今回が初お披露目のようだ。

Date: 2013/11/01
Artist: Bohemianvoodoo / Fox Capture Plan
Title: Color & Monochrome


ボヘミアンブードゥーとフォックス・キャプチャー・プランがコラボレートしたミニアルバム。新宿のタワレコで何かいいアルバムはないかと探していてたまたま目にとまり、あた新手のユニットが登場したのかと思ったら、彼らのミニアルバムだった。

ポップでメロディアスなインストゥルメンタルバンドのボヘミアンブードゥーと、現代版ジャズロックをコンセプトにした新感覚のピアノトリオのフォックス・キャプチャー・プランがタッグを組んで、互いの新曲を交互に2曲ずつ収録してある。お互いの持ち味をぶつけあったような内容で、聴き比べてみると違いが分かって面白い。なかなかいい企画のミニアルバムだと思う。

Date: 2013/11/01
Artist: Randy Brecker
Title: The Brecker Brothers Band Reunion


ジャズトランペット&フリューゲルホーン奏者ランディ・ブレッカーの新作アルバム。新宿のタワレコで目にとまり試聴してみたら、結構よかったので買うことにしたのだ。僕は彼の弟の故マイケル・ブレッカーと、元妻イリアーヌ・イリアスと娘アマンダ・ブレッカーのCDは何枚か持っているのだが、彼のCDはなぜか持っていなかったので、今回初めて買ったのだ。

このアルバムは、復活を遂げたブレッカー・ブラザーズ・バンドのスタジオ録音のCDと、ニューヨークのブルーノートでのライブを収録したDVDの2枚構成になっている。メンバーには、デイビッド・サンボーン (David Sanborn: alto sax;CDのみ) 、ウィル・リー (Will Lee: bass) 、マイク・スターン (Mike Stern: guitar) の他に、イタリア出身の女性サックス奏者アダ・ロバッティ (Ada Rovatti: tenor & soprano sax、彼女のCDは1枚だけ持っている) など、多くのミュージシャンが参加している。全体をとおして聴いてみて、ご機嫌なフュージョンサウンド満載でなかなかいいアルバムだと思う。こりゃ、以前のアルバムも聴かなくては。

Date: 2013/09/28
Artist: Spyro Gyra
Title: The Rhinebeck Sessions


アメリカのスーパー・フュージョン・バンド、スパイロ・ジャイラの新作アルバム。新宿のタワレコで偶然見つけ (新作が出ていたとは知らなかった) 、思わず買ってしまった。1975年にデビューして以来、実に38年にわたり活動を続けている彼らの、通産31作目 (かな?Webで調べた限り。ベスト版などは除く) になる作品だ。

ジャズ、R&B、ファンクやラテンなどのいろいろな音楽の要素を取り入れた彼らの音楽は、即興性よりは曲調を重視した作風だという意見もあるが、このアルバムは、グルーブ感あふれる曲調のいかにもスパイロサウンドの楽曲から即興的な (というか前衛的?) 楽曲まで、バラエティーに富んだ作品だと思う。

Date: 2013/09/28
Artist: Jeff Lorber Fusion
Title: Hacienda


アメリカのスムースジャズ / フュージョン系のキーボード奏者でありプロデューサー、コンポーザーでもあるジェフ・ローバー率いるフュージョンユニット、ジェフ・ローバー・フュージョンの新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構よかったので買ったのだ。

僕は彼の名前はなんとなく知っている程度で詳しくは知らないので、調べてみたところ、1977年にデビュー以来、常にスムースジャズの最前線を切り開いてきた先駆者として活動してきた人で、ケニー・G (当時はケニー・ゴーレリック名義) やデイブ・コーズなどの人気サックス奏者も彼のグループから輩出されたのだそうだ。
アルバム全体をとおして聴いてみて、これぞスムースジャズともいうべき楽曲が満載で、初めて聴く人にも聴きやすい、なかなかいいアルバムだと思う。これは車の中で聴くのもいいかもしれない。

Date: 2013/09/28
Artist: Chris Parker
Title: The Chris Parker Trio


元スタッフ (Stuff) のドラマー、クリス・パーカーのリーダーアルバム。新宿のタワレコでたまたま目にとまり、試聴してみたら結構よかったので買ったのだ。

クリス・パーカーといえば、1970年代から1980 年代にかけて活躍したフュージョンバンド、スタッフのメンバーとして活動し、その後、ブレッカーズ・ブラザーズ、ボブ・ディラン、ナタリー・コール、矢野顕子など数多くのミュージシャンと共演し、ジャズ、フュージョンのみならず、ロック、ポップ、ソウルなど多くのミュージックシーンでの豊富な経歴を誇るドラマーだ。その彼が、今回満を持して発表したのがこのアルバムなのだ。

アルバムタイトルにもあるように、ピアノ、ベース、ドラムによるアコースティックトリオ編成で、メンバーはクリス・パーカー (Chris Parker: Drums) 、及部恭子 (Kyoko Oyobe: Piano;ニューヨーク在住のジャズ・ピアニスト / 作曲家だそうだ) 、アミーン・サリーム (Ameen Saleem: Bass) だ。この3人が奏でる極上のジャズを堪能できるアルバムだと思う。

Date: 2013/08/31
Artist: 山中千尋
Title: Molto Cantabile


ジャズピアニスト・山中千尋の新作アルバム。新作が出たという情報は入手していたので、買うことにしていたのだ (もちろん、初回限定盤DVD付きを) 。

今回の作品は彼女のルーツともいえるクラシックを題材にした作品だ。誰もが知っているようなクラシックの名曲を取り上げているとはいえ、そこは彼女流のアレンジで、ところどころに原曲の雰囲気は残しつつも、まったく別の曲と言ってもいいような内容に生まれ変わらせている (曲名をみて雰囲気を予想して、実際に聴いてみると、「そうきたかっ!」 と裏をかかれた感じだ) 。そんな感じの曲を、いつものピアノトリオのスタイルで、グルーブ感あふれるジャズに仕上げた作品だ。
まぁ、彼女の作品を初めて聴く人が、クラシックというのを念頭に置いて聴くと、あまりの違いに 「えっ?」 と思う人もいるかもしれないけど、これが彼女流の音楽の世界だし、一旦ハマってしまうと病みつきになってしまうのだ。
なお、DVDの方は、アルバムに収録されている曲の中から3曲のスタジオライブという内容だ。

ここ 1,2年は日程が合わなくて彼女のライブに行けなかったのだが、これを聴いていたら、久しぶりに行きたくなってしまった。

Date: 2013/08/31
Artist: 松居慶子
Title: Soul Quest


世界的スムースジャズ・ピアニスト / キーボード奏者・松居慶子の新作アルバム。前作 " The Road ... " 以来の2年振りの作品だ。新作が出たという情報は彼女の Official Web Site でチェックしていたので買おうと思っていたのだ。ただ、日本盤がいつ出るか分からなかったので、輸入盤を買うことにした (前作も日本盤が出るのを待ち切れずに輸入盤を買ったのだ) 。

今回の作品は全体的にグルーブ感があふれるナンバーが中心に、洗練されたメロディアスな彼女のピアノを堪能できる内容になっている。聴いていて、雰囲気的に初期の頃の作品にどことなく似ているような感じがする作品だ (個人的な感想ですが・・・) 。でも、僕は初期の頃の作品も好きなので、これはなかなかいいと思う。
ちなみに、今回の作品のレコーディングには、チャック・ローブ (Chuck Loeb: guitar/keyboards/programming) 、ウィル・リー (Will Lee: bass) 、マーカス・ミラー (Marcus Miller: bass) 、カーク・ウェイラム (Kirk Whalum: sax) といったスムースジャズ / フュージョン・シーンで活躍するミュージシャン達が名を連ねている。また、かつて彼女のツアーにも参加していたエリック・ベインズ (Eric Baines: bass) も参加している。

ところで、彼女が次に日本でコンサートをやってくれるのは何時になるのか分からないが、もし以前のように日本ツアーをやってくれるなら、久しぶりに行きたいけどなぁ・・・。

Date: 2013/08/31
Artist: Chuck Loeb
Title: Silhouette


フュージョン界の人気ギタリスト・チャック・ローブの新作アルバム。新宿のタワレコで偶然見つけ、思わず買ってしまった (一応試聴もしたけど) 。

今回のアルバムは、異なる4つのバンドを率いてつくりあげた作品ということだ。その 4 つのバンドとは、" The Appreciation Band " (Nathan East がベースで参加している) 、" The Family Band " (Will Lee がベースで、Steve Gadd がドラムで参加している) 、" The December 7th Trio "、" The Musigrama All-Stars " だ。また、スペイン・マドリード出身のジャズシンガーであり彼の妻でもあるカルメン・クエスタ (Carmen Cuesta) もヴォーカルで (8曲目) 、さらに、彼の二人の娘ともコラボレートしている。長女のクリスティーナ・ローブ (Christina Loeb) はウクレレで (10曲目) 、次女のリジー・ローブ (Lizzy Loeb) はヴォーカルで (9曲目) 参加している。
内容的には、いかにも彼らしいナチュラルサウンドを主体とした、心地よい極上のギターサウンドを堪能できるアルバムだ。

Date: 2013/07/27
Artist: 寺久保エレナ
Title: Burkina


アルトサックス奏者・寺久保エレナの新作アルバム。新作が出たという情報を入手していたので、買おうと思っていたのだ。

天才女子高生サックス奏者現ると騒がれてデビューしてはや3年、2年振りに出た新作にはいやが上にも期待が高まる。現在はバークリー音楽大学に留学していることもあり (なんでも、日本人初のプレジデンシャル・スカラーシップ生-学費、寮費等が全額免除-として入学したそうだ。スゴイ!) 、活動の拠点をアメリカに移しているようだ。レコーディングはデビュー以来一貫してニューコークで行っているが、今回も、ケニー・バロン (Kenny Barron: piano) 、ロン・カーター (Ron Carter: bass) 、ジミー・コブ (Jimmy Cobb: drums) 、レニー・ホワイト (Lenny White: drums) といったジャズ界を代表する一流のミュージシャンたちと共演している。
内容的には、彼女のオリジナルとスタンダードを交えた、ストレートアヘッドなジャズだが、大物ミュージシャン達との共演することで、演奏に磨きがかかってきたように思う。これから先彼女はどこまで凄くなっていくのか、それを見届けていくのがますます楽しみになる。

Date: 2013/07/27
Artist: Will Lee
Title: Love, Gratitude and Other Distractions


世界一の “エンターテイナー・ベーシスト” の異名をとるウィル・リーの新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構よかったので買ったのだ。

ウィル・リーといえば、数々のミュージシャンとのレコーディング、ライブで知られるベーシストだが、今回のアルバムは自身のリーダー・アルバムとしては何と20年振りの作品だそうだ (20年前にはウィル・リーのことは知らなかったので、彼自身のリーダー・アルバムを買うのは今回が初めてだ) 。多くのミュージシャンと共演しているだけあって、今回のアルバムのレコーディングに参加しているミュージシャンも一流ミュージシャン揃いで、ざっと挙げてみると、スティーブ・ガッド (ds) 、ボブ・ジェームス (p) 、チャック・ローブ (g) 、ジョン・トロペイ (g) 、クリス・パーカー (ds) などなど。それに、最近トリオを組んでライブをやっていた矢野顕子もピアノとヴォーカルで参加している。
僕自身は彼のことはフュージョン系ベーシストということが頭にあったので、ヴォーカルもやるというのは知らなかったが (調べてみると結構有名らしい) 、今回のアルバムは彼のベースとヴォーカルを中心にした構成になっていて、上質のフュージョンというか AOR のような雰囲気の作品に仕上がっている。これはこれでなかなかいいぞ。

ところで、このアルバムを買ったとき、タワレコ特製のオリジナル特典CDが付いてきた。内容はアルバムに収録されている2曲の未発表音源で、" Papounet's Ride " のデモ音源と " Miss Understanding " のライブ初お披露目の音源だ。

Date: 2013/07/27
Artist: Mahavishnu Orchestra
Title: Birds of Fire


ジャズロック / フュージョン系を代表するギタリスト・ジョン・マクラフリン (John McLaughlin) がかつて結成していた伝説のグループ「マハヴィシュヌ・オーケストラ」の1973年発表の代表作。たまには昔の名盤を聴いてみようと思って、今回はこの作品を選んだのだ (まだ買っていなかったというのもあるけど) 。

マハヴィシュヌ・オーケストラといえば、1970年に結成されたジャズロックの草分け的グループで、1970年代のジャズロック / フュージョン・シーンを語る上で欠かせない存在だ。メンバーは時期によって入れ替わっているが、このアルバムが録音された時のメンバーは、ジョン・マクラフリン (g) 、ジェリー・グッドマン (Jerry Goodman: violin) 、ヤン・ハマー (Jan Hammer: key;1970年代のジェフ・ベックのアルバムにも参加していて、当時を代表するキーボード奏者だった) 、リック・レアード (Rick Laird: b) 、ビリー・コブハム (Billy Cobham: ds) だ。
斬新な音を追求していたこのグループでは、リード・ヴァイオリンやモーグ・シンセサイザー (*) などを導入していった。そのためか、その当時黎明期にあったプログレッシヴロック的な視点で語られることもあったようだ。ジャズをベースにしていることや楽器編成から、キング・クリムゾンと似ていなくもない。 (一部の曲では 1970年代にソロでギターインストゥルメンタル・アルバムを出していたジェフ・ベックに雰囲気が似ていると個人的には思ったが、これはどちらもヤン・ハマーがキーボードで参加していたからかなぁ?)

マハヴィシュヌ・オーケストラというバンド名は、ジョン・マクラフリンが当時ヒンドゥー教の導師シュリ・チンモイに師事し、「マハヴィシュヌ」 という名を与えられていたことから由来しているそうだ。そのマハヴィシュヌというのは、インドの三大神のひとつ「ヴィシュヌ神」にちなんだものだそうで、「偉大なヴィシュヌ神」 というような意味らしい。そのようなこともあり、マハヴィシュヌ・オーケストラはジャズやロックだけでなく、インド音楽の要素も取り入れていて、このアルバムでも随所にその雰囲気が感じられる。

* モーグ・シンセサイザー (Moog Synthesizer) というのは、アメリカの電子工学者ロバート・モーグ博士が開発したアナログシンセサイザーで、鍵盤一体型のポータブルタイプのミニモーグは1970年代のプログレッシブロック系のキーボード奏者 (キース・エマーソン - ELP 、リック・ウェイクマン - Yes 、リチャード・ライト - Pink Floyd など) がこぞって使用していた。

Date: 2013/06/29
Artist: Chick Corea
Title: The Vigil


現代のジャズ界を代表するピアニスト、チック・コリアの新作アルバム。新宿のタワレコで見つけたのだが、まだ日本盤は出ていないので出るまで待つかどうか迷ったが、結局輸入盤を買うことにしたのだ。

今回のアルバムは実力派の若手ミュージシャン達を迎えた新ユニット " The Vigil " による作品で、その若手メンバーは Tim Garland (sax,他) 、Charles Altura (g) 、Hadrien Feraud (b) 、Marcus Gilmore (ds) だ。内容的にはエレクトリック主体だが、若手テクニシャンと共に進化したコリアサウンドをつくりあげた意欲的な作品だ。また、5曲目の " Outside of Space " では彼の夫人でキーボード奏者のゲイル・モラン (Gayle Moran Corea) がヴォーカルを聴かせていて、さらに6曲目の " Pledge for Peace " では、ゲストミュージシャンとして朋友スタンリー・クラーク (Stanley Clarke: b) 、ジョン・コルトレーンの次男ラヴィ・コルトレーン (Ravi Coltrane: sax) を迎えたライブ録音なっていて、これは聴き逃せない。

ところで、ユニット名とアルバムタイトルにある " vigil " という言葉は「寝ずの番、徹夜をすること」という意味だけど、これは彼が実力派の若手ミュージシャン達を迎え、彼らと夜を徹してもセッションを繰り広げたいという彼の意欲を表わしているのかなぁ (って、勝手に想像しているけど・・・) 。

Date: 2013/06/29
Artist: Sam Crowe Group
Title: Towards The Centre Of Everything


サム・クロウ (Sam Crowe) というピアニストを中心としたバンドのアルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構よかったの買ったのだ。

僕は彼とこのバンドのことはぜんぜん知らないのだが、ネットで検索しても日本語では全然出てこない。かろうじて彼の Official Web Site (もちろん英語) を見つけた。それによると、彼はイギリスのジャズピアニスト、キーボード・プレイヤー、作曲家のようで、ジャズミュージシャンとしての活動だけでなく、映画音楽も手掛けているようだ。

Sam Crowe Group というバンドは、彼のトリオでの活動からより大きなアンサンブルに広げるため2008年に結成され、2010年にデビューアルバムをリリース。このアルバムは2作目のアルバムらしい。メンバーは Sam Crowe (Piano/Keyboards) 、Will Vinson (Alto Saxophone) 、Adam Waldmann (Soprano Saxophone) 、Will Davies (Guitar) 、Alan Hampton (Bass) 、Mark Guiliana (Drums) 、Emilia Martensson (Vocal,4曲目のみ) 。う~ん、みんな知らない人たちばかりだ。

全体をとおして聴いてみて、現代的で知的な感のする内容で、作曲家としての彼の才能を感じさせる作品だと思う。

Date: 2013/06/29
Artist: Yellowjackets
Title: A Rise In The Road


アメリカのフュージョンバンド、イエロージャケッツの新作アルバム。新宿のタワレコで見つけ、試聴してみたら結構よかったの買ったのだ。イエロージャケッツのアルバムを買うのは何年振りだろう?随分前に買ったきりのような気がする。

イエロージャケッツといえば、スパイロ・ジャイラ (Spyro Gyra) とともにアメリカを代表するフュージョンバンドだが、ともに息の長いバンドだ (スパイロ・ジャイラは1975年デビュー、イエロージャケッツは1981年デビュー) 。その間メンバーチェンジが何回かあったようだが、現在のメンバーはラッセル・フェランテ (Russell Ferrante: piano/keyboards) 、ボブ・ミンツァー (Bob Mintzer: tenor saxophone) 、ウィリアム・ケネディ (William Kennedy: drums) 、フェリックス・パストリアス (Felix Pastorius: bass) 。今回の作品は、ウェザーリポートの伝説のベーシスト、ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius) の息子フェリックスをベーシストとして迎え、新生イエロージャケッツとしての最初のアルバムだ。

親子ほども歳の違うフェリックスの加入で (ボブ・ミンツァーはかつてフェリックスの父ジャコとプレイしていたこともあるようだ) 、バンドに若いエネルギーと感性を持ちこんで、バンドに新たな活力を与えているような感じだ。なお、このアルバムではフェリックスはかつて父ジャコが使用していたベースを使用して録音したそうだ。

Date: 2013/05/25
Artist: 渡辺貞夫
Title: Outra Vez


日本を代表するサックス奏者、ナベサダこと渡辺貞夫さんの新作アルバム。新作が出たという情報を入手していたのでの、買おうと思っていたのだ。彼のアルバムを買うのは久しぶりのような気がする。

今回のアルバムは25年ぶりのブラジルでのレコーディングだそうで、現地のミュージシャン達とつくりあげた、ボサノヴァなどのブラジル音楽のエッセンスがいっぱい詰まった内容になっている。ブラジル音楽を愛する彼のサックスで奏でる優しさあふれるメロディが印象的で、聴いていてとてもリラックスしてくる作品だ。また、収録されている曲のうち2曲ではヴォーカルもフィーチャーされていて、歌っているのはファビアーナ・コッツァ (Fabiana Cozza) というブラジルの歌姫といわれる人だそうだ。
彼は今年80歳になるということだが、こうして新作を発表し続けるエネルギーには本当に頭が下がる思いだ。これからも日本のジャズ界を引っ張っていってほしいと思う。

Date: 2013/05/25
Artist: Bob James & David Sanborn
Title: Quartette Humaine


ジャズ/フュージョン界を代表するミュージシャンであるボブ・ジェームス (piano) とデヴィッド・サンボーン (sax) の合作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、思わず買ってしまった。

ボブ・ジェームスといえば、最近ではフュージョンバンドのフォープレイでの活動がメインのような感じがするが、松居慶子やアール・クルーなどのミュージシャンとの合作も出していて、デヴィッド・サンボーンとの合作は1986年以来、実に27年ぶりということのようだ (1986年の合作については僕は知りませんでした) 。また、ドラムスではなんとスティーブ・ガッドが彼らをサポートしているのも聞き逃せない。

内容的には、ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンのオリジナルを中心に、映画で収録されたスタンダードなども取り上げた構成になっていて、ボブ・ジェームスのリリカルなピアノとデヴィッド・サンボーンのエモーショナルなサックスが紡いでいったコンテンポラリーなジャズという感じの作品だと思う。

Date: 2013/05/25
Artist: Marlene
Title: Marlene sings Donna Summer


J-Jazz 界の歌姫・マリーンの新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、思わず買ってしまった。新作が出たのは2011年4月の " Initial " 以来かな。

今回のアルバムは、2012年5月に亡くなった伝説のディスコシンガー “ディスコクイーン” ことドナ・サマー (Donna Summer) に捧げるトリビュートアルバムだ。単にドナ・サマーのヒット曲をジャズシンガーがカヴァーしたというものではなく、ジャズ、ディスコミュージックといった枠にとらわれないマリーンの感性と圧倒的な歌唱力で、アップテンポなダンサブルなナンバーではエネルギッシュに、はたまたバラードではしっとりと歌いあげている。そこにはまさにマリーンの世界が広がっている。

Date: 2013/04/27
Artist: 桑原あい トリオプロジェクト
Title: The Sixth Sense


ジャズピアニスト・桑原あいの2ndアルバム。彼女の2作目が発売されたという情報を入手していたので買おうと思っていたのだ。彼女はたしか去年の10月か11月頃 (だったかな?) にデビューアルバムが出たばかりで、それから半年位のうちに早くも2作目がリリースされたのだ。

The Sixth Sense (第六感) というアルバムタイトルにあるように、ピアノトリオというスタイルによって紡ぎだされた音楽をとおして、第六感という人の感覚の世界を表現しようとしたもののようだ (って、勝手に解釈しているけど・・・) 。収録されている曲はすべて彼女の作によるものだが、全体をとおして聴いてみて、創造豊かな彼女の才能にただただ感心するばかりだ。彼女は「ポスト上原ひろみ」といわれているが、もうその枕詞は必要ない。そこには桑原あいの世界が広がっているからだ。5年後、10年後には彼女はどこまで成長を遂げるのだろうか。その姿を見届けるのが楽しみになってくる。

ところで、タワレコでこのアルバムを買ったら、特典DVDがついてきた。内容はアルバムタイトル曲 " Intuition -your sixth sense- " のレコーディングの模様を収録したPVだった。

話は変わるが、僕は彼女の姓は “くわはら” だとずっと思っていたが、正しくは “くわばら” だったのね。4/29にお茶の水で開かれた JAZZ AUDITORIA で彼女のライブを観たのだが、「くわばらあいです。」と自己紹介していて、そのとき初めて気がついたのだ。

Date: 2013/04/27
Artist: Fox Capture Plan
Title: Trinity


日本人男性3人によるピアノトリオ、フォックス・キャプチャー・プランの1stアルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構よかったので買ったのだ。

" Fox Capture Plan (狐捕獲計画) " という変わった名前のこのバンドのことは僕はぜんぜん知らなかったが、なんでも “現代版ジャズロック” をコンセプトにした新感覚のピアノトリオ・サウンドを売りにしたバンドらしい。メンバーは岸本亮 (p) 、カワイヒデヒロ (b) 、井上司 (ds) の3人で、いずれも30歳前後のようだ。最近の日本のジャズ界は若い女の子が目立っていたので、久しぶりに男性の若手 (といっても三十路だけど) が出てきたという感じがする。
Trinity (三位一体) をテーマに掲げたこのアルバムは、変拍子やロック、ドラムンベースなどの要素を取り入れているが、奇をてらわず、ピアノトリオ・サウンドで聴きやすくうまくまとめられた、なかなかいいアルバムだと思う。

ところで、タワレコでこのアルバムを買ったら、特典DVDがついてきた。内容はアルバムの2曲目に収録されている ”衝撃の粒子” のPVとメーキング・ビデオだった。また、アルバムを聴いているときはてっきりアコースティックピアノを弾いていると思っていたが、ビデオではシンセサイザー (Nord みたいだった) でピアノの音を出していたんだね。

Date: 2013/04/27
Artist: Kyle Eastwood
Title: The View From Here


ジャズベーシストで作曲家でもあるカイル・イーストウッドの新作アルバム。タワレコで新作が出ているのを見つけ、試聴してみたら結構よかったので買うことにしたのだ。

今回のアルバムは前作 " Songs From The Chateau " から2年振りの新作だ。前作同様、サックスとトランペットによるサウンドを前面に押し出して、それにピアノが絡んでくるというサウンド構成で、クールでコンテンポラリーな雰囲気の作品に仕上がっている。収録されている曲はどれも彼とバンドメンバーによるオリジナルナンバーだ。彼は父クリント・イーストウッド監督の映画のサントラで、作曲家としても高く評価されているようで、この作品でもその才能を如何なく発揮していると思う。
ベーシストとしては、曲によってアコースティックベースとエレクトリックベースを使い分けていて、時折ベースソロも入っているが、全体的には前面に出ることはほとんどなく、安定感あるベースで作品を支えているという感じだ。

Date: 2013/04/27
Artist: Eldar Djangirov Trio
Title: Breakthrough


ジャズピアニスト、エルダー・ジャンギロフの新作アルバム。タワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構よかったので、買うことにしたのだ。

僕は彼のことはぜんぜん知らなかったのだが、解説を読むと、彼は旧ソビエトのキルギス共和国生まれで、3歳でピアノを始め、9歳でロシアのジャズフェスに出演したそうだ。その後渡米して次第に頭角を現し、「天才ピアニスト」の名を欲しいままにしてきたらしい。彼のピアノと Armando Gola (b) 、Ludwic Alfonso (ds) によるピアノトリオでの演奏が中心だが、ゲストミュージシャンとしてサックス奏者の Chris Potter とヴィブラフォン奏者の Joe Locke も1曲ずつ参加している。
アルバムの冒頭から超絶テクニックによって聴き手を圧倒するスリリングな演奏で別次元の世界に連れて行ってくれるが、それだけでなく、表現力豊かなピアノも聴かせてくれる。それらが絶妙に絡み合ったなかなかいい作品だと思う。

Date: 2013/03/23
Artist: 山本玲子
Title: Tempus Fugit


ジャズヴィブラフォン奏者・山本玲子のデビューアルバム。銀座の山野楽器でたまたま見つけて試聴してみたら、結構良かったので買うことにしたのだ。僕はヴィブラフォン奏者のリーダーアルバムは持っていないので、今回初めて買ったことになる。

このアルバムは彼女のヴィブラフォンに加えて、ギター (皆川太一) 、ベース (小美濃悠太) 、ドラム (松尾明) によるカルテット編成による、ジャズスタンダードを中心に、彼女のオリジナル曲も交えた構成になっている。小気味よいリズム感あふれるナンバーから、スローバラードまで、透明感あふれるヴィブラフォンサウンドを聴かせてくれる。“魂を揺さぶる振動 (ヴァイブレーション) ” というキャッチフレーズがついていたけど、まさにそんな感じの、なかなかいいアルバムだ。
ちなみに、彼女はヴィブラフォンだけでなく、打楽器、マリンバ奏者でもあり、作曲家でもあるようだが、ボーナストラックの " Autumn Leaves (枯葉) " ではピアノも演奏していて、彼女の多彩な一面をのぞかせている。

ところで、CDを買ったとき、山野楽器の2013スプリング・ジャズ・キャンペーンの " FEMALE JAZZ LIVE " の応募葉書がついてきた。5/11には彼女のライブもあるようだし、これは応募しなくては。当たればいいけど・・・。

(追記)運よく当選したので、5/11のライブに行ってきました。なかなかいいライブでした。\(^o^)/

Date: 2013/03/23
Artist: Robben Ford
Title: Bringing It Back Home


米国の実力派ギタリスト、ロベン・フォードの新作アルバム。これも銀座の山野楽器でたまたま見つけて試聴してみたら結構良かったので買うことにしたのだ。僕は彼の名前は以前から知っていたのだが、彼自身のアルバムを買うのは実は今回が初めてなのだ。

彼はブルースからロック、ジャズ・フュージョンと幅広い音楽をこなすギタリストで、ラリー・カールトンなどとの共演で知られるが、今回のアルバムは彼自身の音楽的ルーツに迫ったブルースカヴァーアルバムになっている。
収録されている曲のうち、インストゥルメンタルナンバーの1曲を除いて、彼のギターだけでなくヴォーカルもフィーチャーされていて、なかなかいい歌声を披露している。僕にとっては彼はギタリストとしてのイメージしかなく、ヴォーカルもやるとは知らなかったので、これは「おっ、なんだ、ヴォーカルもやるのか」と、なんだか意表を突かれた感じがした (知っている人にとっては何でもないことかもしれないけど・・・) 。

Date: 2013/03/23
Artist: Dave Koz
Title: Live At The Blue Note Tokyo


フュージョン / スムースジャズ系サックス奏者、デイブ・コーズのライブアルバム。これも銀座の山野楽器でたまたま見つけ、試聴してみたら結構良かったの買うことにしたのだ。僕は彼の名前はなんとなく知っていたが、アルバムを買うのは今回が初めてだ。

このアルバムは2011年9月にブルーノート東京でのライブを収録したもので、この時のメンバーは Dave Koz (sax) 、Brian Simpson (key) 、Randy Jacobs (g) 、Jay Williams (ds) 、Andre Berry (b)、Tio Banks (key) だ。内容的にはまさにフュージョン / スムースジャズ一色の、どれもメロディアスなナンバーで構成されていて、全体的に聴きやすい、なかなかいいライブアルバムだと思う。ちょっとだけ日本語も交えた (「ありがとうございます」のようなワンフレーズだけど) MCやソロパートでのメンバー紹介もライブならではのものだ。

これを聴いていたら彼のライブに行きたくなってしまった。次に来日するのはいつかなぁ。

(追記)10/27にブルーノート東京で行われたライブに行ってきました。ものすごい盛り上がりの楽しいライブでした。また行きたいなぁ。
\(^o^)/

Date: 2013/03/02
Artist: 小林香織
Title: Urban Stream


アルトサックス奏者・小林香織の新作アルバム。新作が出たという情報は入手していたので買おうと思っていたのだ。もちろん初回限定盤 (DVD付き) を。

今回のアルバムも前作同様彼女のセルフプロデュース・アルバムで、ロックテイストの強かった前作とは打って変わって、今回はR&Bテイストの大人しめな感じのする内容となっている。収録されている曲はほとんどは彼女のオリジナルだが、他には米国のシンガーソングライター、二ミー・リパートンの " Lovin' You " (多くのシンガーによってカバーされている美しいメロディの曲ですよね) や、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのヒット曲 " September " も収録されている。「Urban Stream」というタイトルにも表れているように、大人の雰囲気の、彼女の都会的センスのオシャレな サックス満載だ。
また、今作では彼女のサックスとフルート以外の楽器は、すべてプログラミングによるトラックで、今回は何人ものトラックメイカーとのコラボレーションということらしい。

特典DVDの方は、香港のコンサートでの彼女の人気曲メドレー (Kira-Kira ~ Airflow ~ Shiny ~ Solar ~ Precious) のライブ映像が収録されている。

Date: 2013/03/02
Artist: 寺井尚子
Title: C'est La Vie


ジャズバイオリニスト、寺井尚子の新作アルバム。新作が出たという情報は入手していたので買おうと思っていたのだ。

今回も、ハバネラ、シャンソン、タンゴ、それからワルツと彼女ならではの幅広いジャンルからの選曲とバンドメンバーによる作品で構成されていて、スローでじっくり聴かせるナンバーからアップテンポの躍動感あるナンバーと、彼女の美しいバイオリンとそれを支えるバンドが織りなす寺井尚子のジャズの世界へと引き込まれていく。とくに、ラストタンゴ・イン・パリ組曲 (*) では9分を超える大作に仕上がっていて、彼女とバンドメンバーそれぞれが素晴らしいパフォーマンスをみせている。彼女を支えるバンドメンバーは、北島直樹 (p) 、店網邦雄 (b) 、中沢剛 (ds) といつものメンバーで、安定感ある演奏を聴かせてくれる。
5月18日には " C'est La Vi " ツアー2013の東京公演があり、チケットはすでに手に入れているのだ。彼女のコンサートに行くのは2年振りだし、今から待ち遠しいな。

* 1972年公開のマーロン・ブランド、マリア・シュナイダー主演のイタリア映画「ラストタンゴ・イン・パリ」のテーマ曲。僕はこの映画は見ていないけど、公開された当時はいろいろと物議を醸した映画だっだらしい。

(追記)5/18のライブに行ってきました。とっても素晴らしいライブでした。\(^o^)/

Date: 2013/03/02
Artist: Shakatak
Title: Once Upon A Time – The Acoustic Sessions –


英国のフュージョンバンド、シャカタクの新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、思わず買ってしまった (新作が出ていたとは知らなかった) 。

今回のアルバムは " Night Birds " や " Invitations " といった数々のヒット曲をアコースティックアレンジで蘇らせたものだ。生演奏中心の即興性に富んだ演奏は、これらの名曲によりジャズ色の濃い雰囲気を漂わせている。が、そこは彼ら、随所にシャカタクサウンドを感じさせる内容になっていると思う。なお、今回はゲストミュージシャンとして、サックス奏者のデレク・ナッシュ (Derek Nash) と、日本を代表するジャズギタリスト・渡辺香津美が参加している。

ところで、サブタイトルに " The Acoustic Sessions " とあったので、僕はてっきりアコースティック楽器 (ピアノ、ウッドベースなど) だけで演奏したのかと思っていたが、聴いてみると、たしかにアコースティックピアノで演奏はしているが、ベースはエレクトリックベースだし、ところどころにハモンドオルガンなども使っているので、「あれ?」と思ったが、生演奏中心ということでこのサブタイトルをつけたのかな? (と、勝手に解釈しているけど・・・) 。

Date: 2013/01/26
Artist: 川口千里
Title: A La Mode


天才女子高生ドラマー・川口千里ちゃんの1stアルバム。アルバムが出るという噂は何かで耳にしていたが、新宿のタワレコで見つけて思わず買ってしまった。

噂は耳にしていたが彼女のことは詳しくは知らなかったので、調べてみると、彼女は5歳からドラムを始め、8歳より「手数王」こと菅沼孝三に師事し、小学生の時点ですでにしなやかな感性を表現できる域に達していたという。中学生の時にはスーパー女子中学生ドラマーと話題になってらしい。そして今回、満を持して1stアルバムが発表されたのだ。

菅沼孝三、櫻井哲夫ら多くのミュージシャンが参加した (なんど、凄腕ベーシストとして知られるブライアン・ブロンバーグも参加している) このアルバムは、全編フュージョンあるいはインストゥルメンタル・ロックという内容で、彼女の渾身のドラミングが堪能できる。とても高校生とは思えないそのドラミングに感動すら覚え、新しい時代の幕開けを感じさせる。「まったく凄すぎる!」の一言だ。これからが楽しみなミュージシャンがまた一人増えた。

それにしても彼女といい、天才女子高生サックス奏者と騒がれた寺久保エレナといい、二十代前半どころか十代のミュージシャンの登場で (そういえば矢野沙織もデビューした時は十代だった) 、日本のジャズ界はますます若い女の子に席巻されている感がある。ジャズ以外にも J-POP では AKB48 が席巻しているし、音楽以外ではスキージャンプで高梨沙羅ちゃんが活躍している。これからは女子の時代だな。女の子の方が話題になりやすいのかもしれないけれど、男子の影がますます薄くなっていっているような気がしてならないが・・・。気のせいか?

Date: 2013/01/26
Artist: 竹中睦 Bambrex
Title: Rosario


ピアノ・ソングライター、竹中睦の新作アルバム。新宿のタワレコのジャズコーナーでたまたま見つけ、試聴してみたら結構良かったので買うことにしたのだ。

僕は彼女のことを全然知らなかったのだが、ジャズをベースに、ロック、POPを融合した独自のサウンドを追求しているピアニスト&キーボード・プレイヤー、作曲家らしい。これは、その彼女が率いるバンド・バンブレックス (Bambrex) としてのアルバムということなのかな (イマイチよく分かっていないけど・・・) 。バンドのメンバーは竹中睦 (p/org) 、菰口雄矢 (g) 、IKUO (b) 、平陸 (ds) 。

内容的にはロック色の強いフュージョンという感じだが、メロディアスでストーリー性を重視したような楽曲が中心で、ジャンルを超えた独自の音楽を展開している。バンドメンバーはいずれも相当なテクニックの持ち主のようで、それぞれがいい持ち味を出していて、なかなかいいアルバムを探し当てた気がする。

Date: 2013/01/26
Artist: Bohemianvoodoo
Title: Scenes


ボヘミアンブードゥー (bohemianvoodoo) というジャズユニットの新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構良かったので買うことにしたのだ。

僕はこのバンドのことを全然知らなかったのだが、2008年にそれぞれ個性的な道を歩んできたメンバー4人が集まって結成され、彼らの地元横浜の伊勢佐木町で初ライブを行って活動を開始したバンドらしい。メンバーは bashiry (g) [彼はアフガニスタン人と日本人のハーフらしい] 、木村イオリ (p/key) 、Nassy (b) 、井上孝利 (ds) だ。
収録されている曲はどれもギタリストの bashiry とピアノ&キーボード・プレイヤーの木村イオリの二人によるオリジナルだ。ポップでメロディアスな楽曲が中心で、どれもが作曲のセンス溢れる洗練された楽曲で、なかなか聴きやすい内容になっている。ドライブや街中を歩いているときにも聴きたくなるアルバムだ。

ところで、タワレコでこれを買ったら特製DVDが特典でついてきた。内容はアルバムのオープニングに収録されている
" Adria Blue " のプロモーションビデオだ。

Date: 2013/01/03
Artist: Yves Brouqui +3
Title: The Music of Horace Silver


フランス人ジャズギタリスト・イヴ・ブルキ (Yves Brouqui) のアルバム。銀座の山野楽器でたまたま見つけて試聴してみたら、結構良かったので買うことにしたのだ。

僕はこのギタリストのことは全然知らなかったのでCDを買うのはもちろん初めてなのだが、フランスのギタリストのCDとしても、去年の9月に買った U-Nam (フランス生まれのボヘミアン) のCDを含めても2枚しか持っていない。
アーティスト名 " Yves Brouqui +3 " の "+3" というのは、Laurent Courthaliac (p) 、Mathias Allamane (b) 、Joe Strasser (ds) によるピアノトリオのことのようで、当然のことながら、まったく初めて聞く人たちばかりなのだ。しかし、CDを聴いてみると、ギター+ピアノトリオというカルテット編成でストレートアヘッドな実に気持ちのいいギターを聴かせてくれる。これはなかなかいいアルバムだ。

考えてみれば、去年の最後に買ったCDのうち1枚がリー・リトナーのアルバムで、今年最初に買ったのがこのアルバムだ。ギタリストで終わり、ギタリストで始まったのだ。