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東京都心散策(23)
- 新宿御苑の桜と大温室 -
Walking in Tokyo No.23 -2014.03.28-
- Cherry Blossoms in the Shinjyuku Gyoen National Garden and Greenhouse -
Part 1: 今年の桜 (2014年) ― 新宿御苑
東京でも桜が開花したし、この日は暖かくとってもいい天気だったので、花見がてらに写真を撮りに行ってきた。
今年はどこに行こうかと考えてネットで桜の名所をいろいろ検索してみたが、今回は新宿御苑に行ってみることにした。僕は大学に入学するため上京して以来、仕事で福岡に出向した時期を除いて東京と神奈川 (の東京寄り) に住んでいて、新宿界隈はよくうろついているんだが、どういうわけか新宿御苑にはまだ一度も行ったことがなかったのだ。
そもそも新宿御苑については名前を知っている程度で、詳しいことはよく知らなかったので、一応ネットで調べてみた。
それによると、
元々江戸時代に信州高遠藩主内藤家の屋敷があった敷地に隣接地を合わせた58.3haの土地に、明治5年 (1872) に我が国の近代農業振興を目的として 「内藤新宿試験場」 が設置され、明治12年 (1879) には宮内省所管の 「新宿植物御苑」 となったそうだ。その後、植物苑は大改造され、明治39年 (1906) に皇室の庭園として 「新宿御苑」 となったようだ。第2次大戦後は国民公園 「新宿御苑」 として一般に開放され、現在は環境省所管の公園として国民に広く親しまれているのだ。また、新宿御苑は、植物多様性保全拠点園としての役割があり、絶滅危惧植物の保全活動にも取り組んでいるそうだ。
なるほど。勉強になりました。
新宿駅から歩いていって、新宿2丁目交差点から新宿御苑の入口の方に歩いて行ったら、同じ方向に向かっている人が結構いた。この日は天気がいいので花見に来た人が多かった。入口で荷物検査をして (お酒とかを持ち込まないよう荷物検査をしているそうだ) 、チケット (入園料:大人200円) を買って中に入ると、桜は結構咲いていて、なかには満開に近い木もある。桜の木の周りでは大勢の人が写真を撮っていた。ということで、僕もカメラを取り出して写真を撮りながら、中を散策することにした。
新宿門側の広場にある桜
チョウセンレンギョウと
ハチジョウキブシ
チョウセンレンギョウの花
ハチジョウキブシ (手前) と桜
広場の真ん中にそびえ立つ
ヒマラヤスギ
ヒマラヤスギの真下
このあと、広々とした庭園を地図を頼りに、日本庭園、イギリス式庭園、大温室、それからフランス式庭園と巡っていくことにした。
新宿御苑のマップ
日本庭園は分かるとして、イギリス式庭園とフランス式庭園とはどういうものを指すのかというと、まず、イギリス式庭園とは自然の景観美を追求した広大な苑池で構成された庭園を指すそうで、苑内中央の広々とした芝生と、自然のままに育った巨樹があるところだ。これに対して、フランス式庭園とは、平坦で広大な敷地に左右対称性、幾何学的な池や花壇などの配置、植栽の人工的な整形を特徴としているそうで、苑内のイギリス式庭園の隣の、バラの花壇を中央に、左右のプラタナスの並木があるところだ。
まずは、日本庭園から。
池の向こうに見える
NTTドコモのビル
松の木
松と石灯籠
松とツツジ (花は咲いていないけど)
「つくし」 もいっぱい生えていました。
旧御涼亭は、昭和3年 (1928) に昭和天皇のご成婚記念として建てられたもので、中国南方地方の建築様式を取り入れた本格的中国風建築だそうです。
旧御涼亭
この後は、イギリス式庭園の方に行ってみることにした。
休憩所近くの桜
旧洋館御休所は、天皇や皇族の休憩所として明治29年 (1896) に創建され、大正時代後半からはクラブハウスとして使用されていた、19世紀後半にアメリカで流行したスティックスタイルを基調とした洋風木造建築だそうです。
旧洋館御休所
旧洋館御休所の入口
イギリス式庭園
広々とした芝生のまわりに
樹木が生えています。
この後、大温室の中を見て回ったが、詳しくは Part 2 へ。
温室近くの桜
温室を出た後もイギリス式庭園を散策していたら、人だかりになっているところがあったので行ってみたら、そこは花壇だった。
花壇の近くの桜
イギリス式庭園
遠くに新宿の高層ビル群が見え、
ここが都心であることを実感させられます。
この後は、フランス式庭園へ。
バラ花壇
花壇のバラ。「ピカソ」 なんてのもある。
プラタナス並木
花壇の向こう側には
ヤシの木が植えてある。
フランス式庭園で写真を撮った後は、千駄ヶ谷門の方に歩いて行ったら、シダレザクラを見つけた。周りは写真を撮ろうと人だかりになっていた。
シダレザクラの写真を撮った後は、千駄ヶ谷門の方から国立競技場の方にも行ってようとも思ったが、さすがに歩き疲れてきたので、この日は新宿で一杯飲んで帰ることにした。
Part 2: 新宿御苑の大温室
新宿御苑に桜を見に行ったとき、苑内に温室があったので、中に入ってみた。
大温室の建物の外観
まず、新宿御苑の大温室について。リーフレットによると、
「新宿御苑の温室は、明治8年 (1875) に新宿御苑の前身である内務省内藤新宿試験場にガラス張りの温室がつくられたことに始まり、明治26年 (1893) には加湿式の洋風温室が建てられ、熱帯・亜熱帯植物などの栽培、技術者の育成など、我が国の温室園芸の先駆的役割を果たしてきた。また、皇室に献上された植物を栽培することも業務の一つだった。
第二次大戦時の空襲により建物と植物の大半を失ったが、その後復興し、昭和26年 (1951) から一般公開されるようになった。昭和33年 (1958) には、当時としては東洋一の規模の大温室が完成し、数回にわたる増改築を経て、平成24年 (2012) に全面的に建て替えられて現在にいたっている。現在の建物は絶滅危惧種の保存・展示を行う環境配慮型の温室となっていて、熱帯植物を中心に、約2700種を栽培するほか、絶滅の恐れのある植物の保護増殖にも力を入れている。」
ということだそうだ。
リーフレット
館内は「人と熱帯の植物」、「熱帯池沼の植物」、「沖縄コーナー」など、いくつかのゾーンに分かれている。とりあえず順路に沿って、写真を撮りながら観て回ることにした。とはいっても全部の写真は撮りきれないので、興味をひかれたものだけ撮ることにした。
バナナ
高い所に咲いている赤い花の
クローズアップ写真
これも花をクローズアップ
オレンジ色のラッパのような
花が咲いています。
マンゴー
中央部分には池もあります。
中にはミッキーマウスノキなんてのもあります。学名はオクナ・セルラタ (Ochna serrulata) といい、南アフリカ原産の植物だそうです。果実部分をクローズアップしたみてみると、果実はまだ緑色ですが、熟すと黒くなって、果実とがく片の色合いや姿からミッキーマウスノキと呼ばれるそうです。
ミッキーマウスノキ
果実部分のクローズアップ写真
これはキンシャチという名前のサボテンです。
大温室の外の様子
外にも公開されていない温室が並んでいます。
おわり。