東京都心散策(61) ― 東京駅前行幸通りの風鈴とKITTEのインターメディアテク ― |
7月も終わりの金曜日、この日は休暇を取ったので、ウチにずっといるのもなんだし、都心まで出かけることにした。 ただし、昼間の猛烈な日差しを避けるため、できるだけ冷房が効いたところに行こうと思う。まずは電車で新宿に向かい、新宿でお昼を食べた後は東京駅へ。
OAZOにある丸善で本を買った後、新丸ビルと丸ビルをブラブラしている途中、行幸通りの中央の幅広いスペースの両脇にたくさんの風鈴が飾ってあるのに出くわした。たくさんの風鈴が風になびいで一斉に鳴り響いているのは、なかなか壮観だ。どうやらそこでは何やら夏祭りが開催されるようで、その準備が行われているようだった。
この後はKITTEに行ってみて、案内板を見ていたら、2階と3階にインターメディアテクというJPタワー学術文化総合ミュージアムの文字が目に止まった。面白そうなので行ってみることにした。ここは日本郵便と東京大学総合研究博物館の協働によるミュージアムということで、東大が収集・蓄積してきた標本などが展示してあるようだ。
入ってすぐのところには、鏡面仕上げの金属製の直方体のあちこちに丸い穴が開けられたオブジェに出迎えられ、階段脇の壁一面に巨大なワニ(かな?)の全身骨格が展示してあった。まるで壁をよじ登っているような感じだ。
その後はまずは1階の、それから2階の展示室を順に見て回ることにした。
標本は哺乳類から爬虫類、魚類、鳥類などあらゆる生物の全身の骨格標本や剥製、それから植物、サンゴ、貝、昆虫の標本も展示してあり、なかなか見応えがあった。中には、日本猿やオランウータンの骨格に混じって、ヒトの骨格も展示してあった。これを見て、「えっ? これ、誰の骨?」と思ったが、よくみるとレプリカと書いてあった。なーんだ。
エピオルニスはかつてマダガスカル島に生息していた、史上最も重い鳥類だそうです。
生物の他にも、昔の測量機器や旋盤などの機械類、それから蓄音機がいくつも、さらに鉱物の標本もあり、なかなか興味深かった。
このようにありとあらゆる生物の標本を見る機会はなかなかないので、それが東京駅横のビルの一角で見られるとは、思いがけない貴重な体験だった。
おわり