最近買った音楽CDやDVDについてのページです。ブログやPCに保存してある日記に書いていたもを集めて、一部加筆・修正して一覧にしてあります。このページで紹介しているCDは2017年に買ったCDです。
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アルトサックス奏者・纐纈歩美の新作アルバム。彼女にとって早いもので通算7作目の作品だ。新宿のタワレコで新作が出ているのを見つけ、買うことにしたのだ(買ったのは初回限定盤特典DVD付き)。
今回の作品は、前作、前々作のニューヨークで現地のミュージシャン達とのレコーディングではなく、彼女が選りすぐったメンバーによるカルテット編成で日本でレコーディングされたものだ。カルテットのメンバーは彼女の他に、佐藤浩一(piano)、安田幸司(bass)、安藤正則(drums)で、このメンバーでないと出せない音にこだわり、初めてセルフプロデュースした意欲作だそうだ。
収録されている10曲のうち6曲は彼女のオリジナル・ナンバーで、そのうち3曲は、DIC川村記念美術館で、米国の抽象画家・彫刻家のフランク・ステラの作品とコラボしたとき、ステラの作品に触れ、書き下ろした楽曲だそうだ。彼女自身が厳選し、ライブを重ねてきたメンバーと作り上げたサウンドが、このアルバムとして結実しているのだと思うし、内容的になかなか良い作品に仕上がっていると思う。
特典DVDの方は、アルバムの3曲目に収録されているオリジナル曲「Sequoia」のレコーディング映像が収録されている。アルバムとは別テイクなので、聴き比べてみるのも面白いかもしれない。
UKジャズ・トリオ、”哺乳類の手”ママル・ハンズ (Mammal Hands) の新作アルバム。新宿のタワレコで新作が出ているのを見つけ、思わず買ってしまった(一応試聴はしたが)。
僕が彼らのことを知ったのは2014年10月のことで、彼らの1stアルバムをたまたま手にして、試聴して気に入ったからそのアルバムを買ったのだ。それ以来、彼等のファンになり、気にかけていたのだ。2017年9月に発売された今回のアルバムは前作「Floa」から1年後に発表された彼等の3作目のアルバムだ。
サックスとピアノ、ドラムというベースのいない変則的なトリオの彼等の音楽は、ときにミニマル・ミュージック(ミニマリズム、音楽の形態などを最小限度まで突き詰めようとする最小限主義)と表現されることもあるようだが、たしかに必要最小限とも思われる編成にも関わらず、美しく、全体として調和のとれたサウンドは、ベースがいないことをまったく感じさせず、彼等の世界に引き込まれていく。今回のアルバムも、”普通の”ピアノトリオとはひと味も、ふた味も違う、彼等独自の音楽を堪能できる作品に仕上がっている、なかなかいいアルバムだと思う。
ところで、去年の11月に彼等の来日公演があったようだ。僕はそれに全く気がつかなかった(しまったぁ~!)。次に来日公演があるときは、気がつかないうちに終わっていたということにならないようにしよう…。
アメリカのフュージョンバンド、スパイロ・ジャイラの昔のアルバム。新宿のタワレコでCDを選んでいるとき、新作ばかりでなく、たまには昔のアルバムで持っていないもの買おうと思って、この1枚を買うことにしたのだ。
スパイロ・ジャイラはサックス奏者のジェイ・ベッケンシュタイン (Jay Beckenstein) を中心に、1975年にアメリカで結成されたバンドで、1979年に発表された「モーニング・ダンス (Morning Dance) 」がヒットして注目され、一躍トップバンドに躍り出たバンドだ。そして現在も活動を続けている息の長いバンドだが、このアルバムは1981年に発表された彼らの5作目の作品だ。
このアルバムでは、ジェイ・ベッケンシュタインを始め、トム・シューマン (Tom Schuman; keyboards) 、デイブ・サミュエルズ (David Samuels; vibraphone, marimba) 、イーライ・コニコフ (Eli Konikoff; drums) など当時のメンバーの他に、ウィル・リー (Will Lee; bass) 、ジョン・トロペイ (John Tropea; guitar) 、ランディ・ブレッカー (Randy Brecker; trumpet) などもレコーディングに参加している。
ジェイ・ベッケンシュタインの伸びやかなサックスと、デイブ・サミュエルズの美しいヴィヴラフォンとマリンバと聴きどころ満載で、どことなくトロピカルで明るく軽快なサウンドが心地よいこの作品は、ドライブや街中を散策しながら聴くのにもってこいの1枚だと思う。
ちなみに、スパイロ・ジャイラというちょっと変わったバンド名は、ジェイ・ベッケンシュタインが学生時代の生物学の授業で、アオミドロ(水綿、青味泥:藻類)のスペル "spirogyra" を間違って "spyro gyra" と書いたことに由来するそうだ。
上原ひろみのエドマール・カスタネードとのデュオのライブアルバム。アルバムが出ているのは知っていたので、銀座の山野楽器にCDを買いに行ったとき、試聴して見たら結構良かったので、買うことにしたのだ (例によって、初回限定盤 CD+DVD を買った) 。
去年まではアンソニー・ジャクソンとサイモンフィリップスとのトリオ・プロジェクトで活動していた彼女だが (去年の日本ツアーはアンソニー・ジャクソンが病気のため、アドリアン・フェローが代役を務めたが) 、今年は新プロジェクトで活動しているようだ。そのプロジェクトとは、ジャズ・ハープ奏者エドマール・カスタネードとのデュオだ。僕はエドマール・カスタネードのことは全然知らなかったので、ネットで調べてみたところ、彼は南米コロンビア出身で、ニューヨークを拠点に活動している世界的ジャズ・ハープ奏者だそうで、二人の運命の出会いによって実現したデュオだそうだ。
今回のアルバムは、2017年6月30日にカナダのモントリオールで開催されたジャズ・フェスティバルでのライブを収録したものだ。上原ひろみのピアノとエドマール・カスタネードのハープが、高次元でぶつかる即興演奏は圧巻で、まさにピアノとハープが化学反応を起こして想像を超える新しい音楽の世界を作り上げている。ハープといえばクラシックのための楽器というイメージが僕の頭の中にあり、これまでジャズ・ハープには馴染みがなく、聴くのも初めてだった。しかし、これを聴いてまさに「目から鱗が落ちる」という感覚で、聴く者を圧倒する驚異の「未知との遭遇」、そんな言葉がぴったりなライブアルバムだ。
特典DVDの方は、「The Elements "Fire" 」と「Haze」のライブ・クリップ映像と、カナダ・ツアーのドキュメントとインタビュー映像が収録されている。
彼女のエドマール・カスタネードとの日本ツアーは、東京では何ヶ所かでライブを行うようだが、僕は運よくブルーノート東京での公演の抽選に当選した (ラッキ~♪) 。どんなライブになるのか楽しみだ。
ピアニスト・野口茜のライブアルバム。銀座の山野楽器のジャズコーナーでCDを選んでいるときたまたま目にとまり、試聴してみたらなかなか良かったので買うことにしたのだ。
僕は彼女のことを全然知らなかったので、ネットで調べてみた (あまり情報はなかったけど) 。彼女のオフィシャルWebサイトのプロフィールによると、「4歳からピアノ、6歳から作曲を始め、東京学芸大学教育学部芸術文化課程音楽科(作曲専攻)卒業後、日本では数少ない、女性ラテンピアニストとして活躍。ラテン以外、ジャンルを問わずジャズ、ファンク、クラシックとマルチに弾けるピアニストとして全国各地で活動中。またPOPSのサポート等も行っている」とのことだ。まさに、マルチに活動しているようで、単にジャズ・ピアニストと書くのは適当ではないようだ。
今回アルバムは、彼女のピアノトリオとアメリカのスムーズジャズ/ジャズ・フュージョン・サックス奏者、エリック・マリエンサル (Eric Marienthal、チック・コリアのエレクトリック・バンドのメンバーでもあった) とのコラボしたライブを収録したものだ。また、このアルバムは音楽専門のクラウドファンディングサービスを通じたファンからの資金提供によってライブ音源をレコーディングした日本人初のものだそうだ。
収録されている7曲のうち3曲は彼女のオリジナルだが、メロディアスでなかなかいい曲だ。他に、チック・コリアの「La Fiesta」(アルバム『Return To Forever』に収録されている) 、ウェザー・リポートのキーボード奏者ジョー・ザヴィヌルの「Mercy, Mercy, Mercy」(この曲は彼が作曲し、サックス奏者キャノンボール・アダレイのアルバムの中で発表された) なども収録されている。
このアルバムは、何度も繰り返し聴きたくなるような、なかなかいいライブアルバムだし、彼女のライブに行きたくなってしまった。また一人、若く、才能のあるピアニスト・作曲家を見つけたという思いだ。
toconoma というインストゥルメンタル・バンドのアルバム。新宿のタワレコでたまたま目に止まり、試聴してみたらなかなか良かったので、買うことにしたのだ。
僕はこのバンドのことは全然知らなかったので、聴くのも買うのも初めてだ。ネットで調べたところ、このバンドは2008年7月に結成されたバンドのようで、これまで2枚のアルバムを発表していて、これは3作目のアルバムのようだ。メンバーは西川隆太郎 (keyboards) 、石橋光太郎 (guitar) 、矢向怜 (bass) 、清水郁哉 (drums) の四人だ。
内容的には、ビートの効いたダンスミュージックを基調したグルーブ感に、メロディーを重視した曲調が特徴で、ジャズやファンク、ラテンといった要素を取り入れつつも、特定のジャンルの枠にはまらない感じの楽曲で構成されているように思う (ネットの記事を読むと、彼ら自身、その辺のところは意識して曲作りはしていないようだ) 。これはなかなかいいアルバムだと思うし、今後も注目していきたいバンドの一つだ。
ところで、" toconoma " という変わったバンド名は、やっぱり「床の間」からきているのかな?
って、勝手に想像しているけど…。
イギリスのロックバンド、フリートウッド・マックの1987年にリリースされたアルバム「Tango In The Night」のリマスター版+α (2枚組) 。久しぶりに買ったロックのアルバムだ。新宿のタワレコでCDを選んでいたとき、いつもはジャズコーナーを中心に見て回るのだが、たまたまロックのコーナーを見て回っていたとき目に止まり、試聴してみたら結構良かったので買うことにしたのだ。
フリートウッド・マックといえば、1967年にデビューし、メンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動を続けている息の長いバンドだ。当初はブリティッシュ・ブルース・ロック・バンドとして活動していたが、1970年代半ば頃にソフトロック路線に転換して以降人気が出て、世界的なバンドになったことはよく知られている。しかし、僕は彼らの名前は知っていたが、アルバムは1枚も持っていなくて (高校生の頃、盛んにロックを聴いていたが、彼らのアルバムを買うところまでは余裕がなかったのだ) 、今回初めて買ったのだ。メンバーの一人であるスティーヴィー・ニックスのソロアルバムは1枚だけ持ってはいるのだが…。
2枚組のこのアルバムの1枚目は、1987年にリリースされたオリジナル・アルバム「Tango In The Night」のリマスター版だ。「Tango In The Night」は、ミック・フリートウッド (Mick Fleetwood; drums) 、ジョン・マクヴィー (John McVie; bass) 、クリスティン・マクヴィー (Christine McVie; keyboards, vocal) 、リンジー・バッキンガム (Lindsey Buckingham; guitar, vocal) 、スティーヴィー・ニックス (Stevie Nicks; vocal) というバンドの最盛期のメンバーによって作られた5作目の作品で、アルバム・チャートも全英1位、全米7位を獲得したアルバムだ。しかし、この時期、バンドは解散の噂が絶えず、メンバーはソロ活動を続けているという状況の中で制作されたこのアルバムを最後に、バンドの最盛期は終わりを告げたと言われている。
2枚目は、オリジナルアルバムに収録されている曲の別バージョンやデモ (いずれも未発表) などで構成されている。
このアルバムを通して聴いてみて、なかなかよくできているいい作品だと感じた。なんでもっと早く聴かなかったんだろう…。
ジャズピアニスト、松本茜の新作アルバム。新作が出たという情報を入手していたので、買おうと思っていたのだ (一応、試聴したけど) 。
今や女性若手ピアニストのホープと目される彼女だが、前作から2年振りの今回の作品は、ピーター・ワシントン (Peter Washington; bass) とジーン・ジャクソン (Gene Jackson; drums) とのピアノトリオ “New York Tro” による2作目の作品で、ニューヨークでレコーディングされたものだ。
収録されている曲も、オスカー・ピーターソン (彼女自身、オスカー・ピーターソンから大きな影響を受けているそうだ) などの作品の他、彼女自身によるオリジナル曲や、”Encounter” などで活躍しているサックス奏者・浜崎航も楽曲を提供してる (このアルバムも彼がプロデュースしている) 。ビバップを信条としている彼女らしく、ピーター・ワシントンのベースとジーン・ジャクソンのドラムと息のあったストレートアヘッドなジャズを聴かせてくれる。今回もまた彼女の美しいピアノを堪能できる作品になっていると思う。
世界的サックス奏者・渡辺貞夫さんの新作ライブアルバム。新宿のタワレコで見つけ、試聴してみたら結構良かったので買うことにしたのだ。
渡辺貞夫さんのCDを買うのは2年振りのような気がする。前回買ったCDもたしかライブアルバムだったが、今回もビッグバンドを率いてのライブアルバムで、2016年12月11日に渋谷のオーチャードホールで行われたライブを収録したものだ。ライブに参加しているミュージシャンも、デイヴ・グルーシン (Dave Grusin; piano, keyboards) 、ラッセル・フェランテ (Russell Ferrante; piano, keyboards、イエロージャケッツのキーボード奏者) 、ロベン・フォード (Robben Ford; guitar) 、ベン・ウィリアムス (Ben Williams; bass) 、ウィリアム・ケネディ (William Kennedy; drums、イエロージャケッツのドラマー) と錚々たるメンバーが揃っている。その他にもスティーヴ・ソーントン (Steve Thornton; perc)、ンジャセ・ニャン (N'Diassé Niang、セネガル出身のパーカッション奏者。うーん、この二人は知らない人だ) やトローンボーン奏者の村田陽一を中心とした大勢の日本人ミュージシャンによるホーンセクション (サックス、トローンボーン、トランペット) と、総勢20名ほどの大所帯のバンドだ。
今回のライブは、1980年に日本人ジャズミュージシャンとして初めて武道館公演を行った時のレパートリーを、ビッグバンドのサウンドで再演したもので、まさに聴きごたえのある珠玉のライブアルバムだ。僕はこのライブには行っていないけど、このライブアルバムを聴いたいら、このライブに行きたかったなぁ、と今更ながら思ってしまった。
ジャズピアニスト・堀秀彰の新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ、試聴してみたら結構良かったので買うことにしたのだ。
堀秀彰といえば、新世代の旗手といわれているピアニストで、サックス奏者の浜崎航らとのカルテット " Encounter " などでも活動しているが、今回はニュー・プロジェクト " N:LAB " というクインテットでの作品で、彼のリーダー・アルバムとしては14作目のようだ。クインテットのメンバーは堀秀彰 (Piano) の他に、石川広行 (Trumpet) 、西口明宏 (Tenor Sax) 、高瀬裕 (Bass) 、長谷川ガク (Drums) だ。
内容的にはハードバップで、全体的に石川のトランペットと西口のサックスをメインに据えた、これぞジャズの王道という感じの古き良きジャズのサウンドだが、そこには彼らの洗練されたハイ・クオリティーな音楽の世界が広がっている。「古きを温ねて新しきを知るまさに温故知新、すべてのジャズ・ファンに捧げる快作」というキャッチフレーズのとおり、なかなかいい、おすすめのアルバムだと思う。
上原ひろみと矢野顕子がコラボしたライブアルバム第2弾。このアルバムが出たのは知っていたので、買おうと思っていたのだ (例によって、初回限定盤CD+DVDを買った) 。今回のアルバムは、2016年9月15日に渋谷の Bunkamura オーチャードホールで行われたライブを収録したものだ。
ライブで演奏されている曲は、矢野顕子の曲の他に、「おちゃらかほい」(わらべうた) と「Footprints」(サックス奏者 Wayne Shorter の曲) をもとにした「おちゃらかプリンツ」、「真赤な太陽」(美空ひばりの曲) と「Ain’t No Sunshine」(アメリカのシンガーソングライター Bill Withers の曲) をもとにした「真赤なサンシャイン」、「東京ブギウギ」(笠置シヅ子が歌った終戦直後の日本を代表する曲) と「New York, New York」(1977年のアメリカ映画『ニューヨーク・ニューヨーク』の劇中歌) をもとにした「ホームタウン・ブギウギ」、それから上原ひろみが作詞・作曲した「こいのうた」などだ。2曲目を除いて編曲は全て上原ひろみによるものだ。
内容的には上原ひろみと矢野顕子のピアノが絡み合い、それに矢野顕子のヴォーカルが乗っかっているが、二人による心踊るピアノのセッションも聴き逃せないし、矢野顕子のヴォーカルも素晴らしい。特に4曲目の「飛ばしていくよ」は、曲のタイトルのように二人のピアノがものすごいスピードで飛ばして行くような感じで、臨場感があってなかなか聴き応えがある。僕は上原ひろみのライブは、毎年年末恒例のライブに行っているが (以前のトリオから、Sonicbloom、最近の Trio Project まで) 、これを聴いていると、二人のピアノによるセッションライブに行ってみるのもいいかなと思った。
特典DVDの方は、「飛ばして行くよ」と「こいのうた」のライブ・クリップ映像が収録されてる。
2013年に鮮烈なデビューを果たしたスーパードラマー・川口千里の新作アルバム。新作が出たということは知っていたので、新宿のタワレコに行った時、早速買ったのだ (一応試聴はしたが) 。
スーパー女子高生ドラマーといてデビューして4年 (かな?) 、その間女子高生から女子大生になった彼女の、2年半ぶり (かな?) のアルバムだ。しかもこのアルバムはロザンゼルスでレコーディングした彼女の”メジャー”デビューを飾る渾身の作品でもありるのだ。
アルバムで彼女をサポートするミュージシャンは、Philippe Saisse (Piano & Keyboards)、Armand Sabal-Lecco (Bass)、Gumbi Ortiz (Perc.、2曲のみ参加) だ (うーん、知らない人たちだ…) 。内容的には、全編フュージョン/クロスオーバー系ジャズという感じだが、”手数姫”の異名をとるパワフルかつ多彩なテクニックを駆使したドラミングはますます進化しているようで、「こりゃ、すごい!」の一言に尽きる。そういう感じのアルバムだ (もちろん、彼女のドラミングだけでなく、彼女をサポートするミュージシャンたちもなかなかいい感じだ) 。
ちなみに、彼女は、世界的なドラム関連サイト「DRUMMERWORLD」で、世界のトップドラマー500人に選ばれたのだ。これは日本人としては神保彰に次いで2人目の快挙なのだ。若干二十歳にしてすでに世界から一目置かれている存在というのは、すごいとしか言いようがない。
フュージョン/スムースジャズの人気ギタリストで、僕の好きなギタリストの一人であるチャック・ローブの新作アルバム。新宿のタワレコでたまたま見つけ (新作が出ていることに気がつかなかった) 、おもわず買ってしまった (一応試聴はしたが) 。
彼はスーパーバンド、フォープレイのギタリストでもあるが、今回の作品は彼のソロ名義の作品としては2013年の『Silhouette』以来の実に3年ぶりのアルバムだ (このアルバムは2016年にリリースされた) 。
オープニングのアップテンポの「Cotton Club」に始まる今回のアルバムは、彼の軽快でナチュラルなギターサウンドの他に、フォープレイのサウンドとは一味違って、サックスやトランペット、トロンボーンなどの多彩なホーン・アレンジも聴きどころの一つだと思う。参加しているミュージシャンは、フォープレイのベーシストであるネイザン・イースト (Nathan East) の他に、ジェフ・ローバー (Jeff Lorber; keyboards) 、ブライアン・カルバートソン (Brian Culbertson; piano) 、ウィル・リー (Will Lee; bass) をはじめ、多くのミュージシャン達が顔を揃えている。また、「Way Up High」、「Voramar」、「Via Verde」ではジャズシンガーで彼の妻でもあるカルメン・クエスタ (Carmen Cuesta) が、さらに「Via Verde」では娘のクリスティーナ・ローブ (Christina Loeb) もウクレレとヴォーカルで参加している。
今回のアルバムは、ドライブで、街中を歩きながら、はたまた家で夜酒を飲みながらなど、様々なシーンで聴くのにうってつけの、上質なスムース・ジャズを聴かせてくれている。
ちなみに解説によると、オープニングの「Cotton Club」は、東京駅近くのジャズ・クラブ『Cotton Club』に捧げられているそうで、彼自身、世界で一番お気に入りのジャズ・クラブと明言しているそうだ。僕も『Cotton Club』には行ったことがあるけど、何年も前に行ったっきりなので、いいライブがあったら久しぶりに行ってみるかな…。
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